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冬に多発する「寒冷じんましん」は患部を温めることが大事です

2018年 12月25日 09:28

皮膚が冷えることが引き金となり発症する「寒冷じんましん」。外気温が下がる冬は、とくに悩む方が増えます。子どもから大人まで年齢を問わずに発症する、寒冷じんましんの注意点など、製鉄記念八幡病院皮膚科医長の栗原雄一先生に聞きました。

寒冷じんましんの特徴を教えてください

症状そのものは他のじんましんと同じで、赤みやミミズばれが、かゆみを伴って数時間の経過で出ます。「屋外からクーラーの効いた部屋に入る」「冷たい外気にさらされる」「プールや海に入る」「冷たいフローリングを素足で歩く」など、冷えると出てくることが特徴です。
残念ながら今のところ、正確な原因についてははっきりわかっていません。
症状が出た時の状況から判断できることが多いのですが、病院では確定診断のために、寒冷負荷試験(冷水を入れた試験管や氷を腕に当てて、症状が出るかを確認する)を行うこともあります。

寒冷じんましんの対処法は温めること

通常、じんましんは対症療法として患部を冷やすと有効な場合が多いのですが、寒冷じんましんでは逆効果となります。発疹が出ている部位を温めるなどして、皮膚が冷えないようにすることが最も大事です。
プールでは全身が冷えることにより、激しく症状が出る可能性もあり、注意が必要です。
治療としては他のじんましんと同様、症状を抑える飲み薬(抗ヒスタミン薬)を使用します。

医療機関を受診するタイミングは?

全身に症状がある場合、血圧が低下して意識を失うなど、ショック症状が出ることがあります。
重症ではなくても、じんましんとまぎらわしい別の病気かもしれません。なかなか、かゆみが治まらない場合や発疹が慢性化している場合は、自己判断せずに受診してください。
また膠原病、感染症、悪性腫瘍などが原因となることもあり、その場合は基礎疾患の治療が必要となります。


 

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