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3歳児からの肥満に気をつけよう

2017年 2月14日 16:51

文部省の統計によると、子どもの肥満は30~40年前に比べて3~4倍に増加し、学童の10人に1人が肥満といわれています。主に飽食や運動不足が原因と考えられています。 

肥満度(学童期)を測ってみよう

肥満度(%) = (現在の体重-標準体重)÷ 標準体重×100
 ※標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

プラスマイナス20%以内 … 標準体重
プラス20~30%まで   … 軽度肥満
プラス30~50%まで   … 中等度肥満
50%以上        … 高度肥満   と判定されます。

3歳児以降の肥満には要注意

1歳以下のお子さんの肥満を心配されるお母さんがいますが、2~3歳頃になれば、ほっそりする
ことが多いので心配いりません。
しかし、3歳児以降の肥満は注意が必要です。
とくに6歳児以降の肥満は、70~80%が大人の肥満に移行し、生活習慣病やメタボリックシンドロームを生じるので重大です。

お腹が出ていませんか?

最近の研究で、「内臓脂肪」が糖尿病・高脂血症・高コレステロール血症・虚血性心疾患を発症させるTNF-αやFFAといった有害物質を分泌していることがわかっています。
腹囲が大きな子どもは、この内臓脂肪が多いため、糖尿病・高脂血症・高血圧・脂肪肝を発症する可能性が高くなります。

治療方法は?

食事療法
年齢、身長に応じた栄養摂取量(カロリー)を守りましょう。
清涼飲料水1Lには角砂糖が15個も入っており、砂糖の過剰摂取は内臓脂肪の増大を招きます。
まとめ食い、早食い、夜食などの不適切な食習慣は肥満者に多く見受けられます。
幼少期から正しい食習慣を確立していくことが重要です。

運動療法
運動は内臓脂肪を減少させ、合併症の進展を抑えます。有酸素運動(歩行、ジョギング、水泳、
サイクリングなど)を週3回以上、30分以上の運動を続けることが大切です。
こまめに体を動かすことや、1日1万歩以上歩く習慣がとても大切です。

行動療法
肥満を引き起こす不適切な生活習慣、食習慣を修正することが大切です。
体重の変化を記録し、それらを分析、評価することで自己管理を行い、減量に対する動機づけを
強めることが大切です。

小児科部長 魚住 友彦