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広報Report

訪問看護の現場から①

2017年 9月26日 09:20

「せいてつ訪問看護ステーション」では、病気や障害を持った方が、住み慣れた地域やご家庭で、その方らしく療養できるように、看護師が生活の場に訪問し、主治医の指示により療養のお世話や医療処置を行っています。
開設から1年8か月が過ぎた、訪問看護の現場からリポートです。

患者さんやご家族の希望を叶える看護

末期がんで余命3ヶ月と診断された、ある入院患者さんは、感染防止のためシャワー浴のみが許され、浴槽につかる許可がおりませんでした。
「自宅に帰って、湯船につかりたい」。患者さんは自宅療養を強く望まれましたが、奥様はひとりでの看護にとても不安があり、訪問看護の利用を決められました。

「待ってたよ」

自宅で念願の入浴ができると、患者さんは本当に喜ばれて、私たち看護師の訪問をとても楽しみにされました。体調が悪い時も「待ってたよ」とおっしゃり、必ず入浴介助を望まれました。
病状が悪いときは、患者さんも奥様も不安の徴候が強くなるようで、私たちはお二人の話に耳を傾け、奥様に看護のアドバイスを行うなど、精神面でのサポートにも時間を費やすことを心がけました。

さりげなく、優しく。「風」のようなサポートができれば

二人きりの閉ざされた空間に、私たち訪問看護師が「風」のように、さりげなく優しく吹けたら
いいな…。そんな気持ちで毎回、伺いました。
自宅療養の間にも数回入院されましたが、その間も、訪問看護師と病院の間でコミュニケーションを密にとり、ケアを行っていきました。
ある日、遠方にお住まいのお子さんから「母がとても感謝しています。ありがとうございます」と言われた時は、お役に立ててよかったとうれしく感じました。
訪問看護ステーションのサービス内容はさまざまありますが、なかでも入浴介助、機能回復のリハビリ、ご家族に対するサポートは大変喜ばれています。これからも患者さん、ご家族に寄り添いながら、訪問看護師としての使命を果たせていけたらいいなと思っています。


     せいてつ訪問看護ステーションスタッフ