せいてつLab ~医療を知る 健康を守る~

Feature | 特集

足がむくんだり、血管がボコボコふくれていませんか?下肢静脈瘤①

2017年 11月07日 10:18

下肢静脈瘤は10人に1~2人ほどいる、決してめずらしくない病気です。命にかかわる危険性はありませんが、徐々に重症化する病気です。

おもな症状は?

下肢静脈瘤のおもな症状

・足の血管が浮き出て見える
・ふくらはぎがだるい・重苦感
・足のむくみ
・足のこむら返り
・足がほてる・熱く感じる
・足のむずむず・不快感
・足の色素沈着
・足の潰瘍

夕方になるにつれ足がむくむ、足が重くだるくなる、皮膚が茶色くなっている(色素沈着)、かゆい、夜間に足がつるなどの症状がありませんか。それは下肢静脈瘤かもしれません。
ひどくなると、膝から下がはれて、赤く熱を帯びてきたり皮膚潰瘍などができたりすることもあります。見た目の問題だけでなく、放置しておくと徐々に進行する可能性がある病気です。

原因は?

動脈は心臓から送り出された血管を、体のすみずみまで流す働きがあります。一方、静脈は動脈によって、臓器に送り込まれた血液を心臓に戻す働きがあります。とくに足の静脈は、重力に逆らって、血管を下から上に心臓に向かって送っています。
下肢静脈瘤の原因は、この静脈の機能不全にあります。静脈には逆流防止弁がついているおかげで立位状態でも足先から心臓まで効率よく、血液を戻すことができます(もちろん仕組みはそれだけではありませんが)。

この逆流防止弁が、長時間立ち仕事をしたり、妊娠中や肥満など腹圧がかかりすぎることによって、締まりが悪くなり、逆流する程度が大きくなると、静脈のうっ滞症状がみられることになります。

症状が気になる方は

前述のような症状があって、気になる方は、病院を受診されてもいいと思います。病院に行ったからといって、そんなに直ぐに手術をするわけではありません。症状が乏しかったり、日常生活に支障がなかったり、外科手術により十分な効果が見込める人以外は手術を勧めません。

どのような診察をしますか?

まずは問診。多くの病気は、大概これで診断がつきます。従って、診察前や診察時に生活習慣や症状などを詳しく聞きます。
次に視診。足全体を立位や坐位などで診せてもらい、ドップラー血流計にて静脈の逆流を調べます。診断や治療する上で、もう少し詳しく調べる必要がある場合は、超音波(エコー)検査を行います。

血管外科部長・石田勝医師に聞きました。 ②は11月10日(金)にアップします。