糖尿病内科

特色

糖尿病内科は、種々の糖尿病、低血糖症、脂質異常症の評価、治療を行っています。当院は、古くから患者教育に力を入れており、約2週間の入院により、患者さんに適切な食事、運動療法の知識を身につけていただくとともに、退院後も日常生活のなかで続けることのできる、「無理のない」治療を患者さんと一緒に探していくことを方針としています。
糖尿病教室は医師、管理栄養士、薬剤師、専任看護師、理学療法士、臨床検査技師が担当し、単なる講義のみではなく、調理実習、運動指導など実際に体験しながら食事、運動療法を学ぶことができます。治療の方針は検査の結果にもとづき、多職種による合同カンファレンスで話し合い、決定しています。退院後は、かかりつけ医の先生方と連携し、中断者の多い糖尿病患者さんの外来診療を継続します。
また総合病院のメリットである眼科、腎臓内科、循環器・高血圧内科、形成外科など他科と連携し、協力しながら合併症の評価・治療を行うことができるのも、当院の大きな特色です。

教育入院で患者さんへ講義

診療担当表

 
外来
(初診)
午前 中村 中村   中村 高野
外来
(再診)
藤原
(非常勤)
中村 濱小路
(午後のみ)
高野 中村
高野 高野
  濱小路 藤原 藤原
(非常勤)
村尾
(非常勤)
外来
(再診)
午後 平川
(非常勤)

扱う疾患

  • 糖尿病(1型糖尿病、2型糖尿病、膵性糖尿病、ステロイド糖尿病など)
  • 高血糖性昏睡(ケトアシドーシス、非ケトン性高浸透圧性昏睡)
  • 低血糖症
  • 脂質異常症

診療の標準化・質の向上への取り組み

  • 教育入院パス(2週間)
  • 血糖コントロールパス

実績

  • 2021
    入院患者数 347名(教育入院64名)
    紹介患者数(外来) 335名

こんな症状ありませんか?

足がしびれる、足の裏や足先がジンジンする
足のしびれには大きく2種類あります。両足のしびれと片方の足のしびれでは原因が異なります。
両足のしびれは糖尿病が原因かもしれません。血糖値が高めの状態が長く続くと、両方の足の裏または足先にジンジン、ビリッと痛み、紙が張り付いたような違和感が生じる場合があります。一方、片足のしびれは、脳卒中・もしくは腰の病気が疑われます。急に片足がしびれだした場合は、すぐに精密検査が必要です。
のどが渇く、尿が増える
血糖値が高めの状態では血液が通常より濃くなります。脳は、血液の濃さの変化を関知し、水を飲んで血液を通常の濃さに薄めるべく、「のどが渇いた」「水が飲みたい」と指令を出します。
また、血糖値が高いと尿に糖が大量に出ます。水洗式トイレの時代になった現代ではあまり聞かれませんが、まだくみ取り式だった時代には甘いにおいでその家に糖尿病の人がいることを業者が指摘することもあったそうです。尿に糖が出る過程で尿の量・回数が増加します。特に夜間の尿回数の増加は不眠や倦怠感の原因になります。 糖尿病が悪化している場合の、のどの渇きの場合、普段は飲まない炭酸飲料(コーラ、サイダーなど)が欲しくなる方が多いです。のどの渇きと頻尿(尿の回数が増える)は糖尿病悪化のサインですので、精密検査が必要です。
体重が減少する
血糖値が高めの状態が続くと、体としては糖をエネルギー源として利用できない状態になってきます(インスリンというホルモンの作用が低下するためです)。そのため全身の細胞がエネルギー不足の状態となり、体重減少をきたすようになります。3ヶ月間で10kg体重が減る方も珍しくありません。のどの渇き、頻尿もある場合は血糖値が著しく高い状態である可能性が大です。早めに医療機関での精密検査・治療が必要です。
血糖値が正常である場合も、体重減少は悪性腫瘍の存在が疑われますので、やはり精密検査が必要です。

上記の3つの症状は、いずれも糖尿病の高血糖時にみられる代表的な症状ですが、これらの症状が全くないという方もおられます。糖尿病は知らず知らずのうちに悪化していきます。何もしなければ悪くなる病気ですので、糖尿病といわれたことのある方、あるいは健康診断で血糖が高いと言われたことがある方は早めの受診をおすすめします。

症状まとめページへ