整形外科

特色

人工股関節置換術

地域医療支援病院の整形外科として、骨折などの救急外傷から関節リウマチ・変形性関節症、脊椎疾患など幅広い整形外科疾患の診療を行っております。
2016年4月からは7人の医師で診療を行っております。各医師の専門性を生かした診療を行っております。
骨折はもちろん、関節リウマチ、変形性関節症、腰部脊柱管狭窄症など骨・関節・靱帯・脊椎疾患の治療において、最新の治療を学びつつも、患者様に不利益のでないよう、確立された治療法を選択し、確実な治療を行っていくことを当科の方針としております。
関節手術としては、変形性関節症や関節リウマチに対する人工関節置換術(股関節、膝関節、肘関節)や、股関節骨切り術、高位脛骨骨切り術が当科の得意とするところです。
脊椎手術としては頸椎疾患では、頸椎椎弓形成術、胸腰椎疾患では脊椎椎体後方除圧固定術などが当科の得意とする手術であり、2014年10月より確実な脊椎手術を行うために360度X線透視可能な手術台を導入し、より低侵襲で正確な経皮的椎体後方固定術も可能となりました。

診療担当表

  外来番号
外来 午前 1 川口 雅之 平田 正伸 平田 正伸 坂本 幸成 平田 正伸
2 桑原 正成 桑原 正成 川口 雅之 川口 雅之 桑原 正成
3 田山 尚久 田山 尚久   田山 尚久  
5   坂本 幸成 藤田 秀一 藤田 秀一 藤田 秀一
7 末永 賢也   末永 賢也   末永 賢也
午後           田山 尚久
(リウマチ再来)
           

実績

手術症例数およびその内訳

2016年 手術症例数520例541手術

手術部位 内容  
脊椎(65) 頚椎 椎弓形成術 12
後方椎体固定術 1
胸椎 椎弓切除術 2
後方椎体固定術 1
腰椎 椎弓切除術 15
後方椎体固定術 21
椎間板ヘルニア摘出術 7
その他 4
肩関節(23)    
*鎖骨・肩甲骨を含む
骨接合術 16
腱板修復術 0
脱臼整復 0
その他 13
上腕(3) 骨接合術 1
その他 0
肘関節(21) 骨接合術 12
尺骨神経除圧術 3
関節形成術 2
靱帯再建 0
人工肘関節置換術 1
脱臼整復 0
その他 4
前腕(0) 骨接合術 1
その他 2
手関節(40) 骨接合術 34
関節形成術 0
手関節固定術
0
手根管開放術 7
その他 7
手部・手指(20) 骨接合術 6
関節固定術 0
腱再建術 0
腱鞘切開術 16
その他 1
股関節・骨盤(177) 大腿骨近位部骨折(123) 人工骨頭置換術 45
骨接合術(78)  
ショートフェモラルネイル 75
CHS 7
Multipule pinning 1
骨盤骨折骨接合術 0
人工股関節全置換術 50
人工股関節再置換術 3
骨盤骨切り術 0
大腿骨骨切り術 0
人工関節脱臼整復術 6
その他 6
大腿(13) 骨接合術 10
大腿切断 0
その他 1
膝関節(73) 関節鏡手術(16) 滑膜切除術 2
半月板切除術 12
半月板縫合術 0
十字靱帯再建術 1
人工膝関節全置換術 36
人工膝関節再置換術 0
単顆人工膝関節置換術 0
高位脛骨骨切り術 0
骨接合術 16
その他 13
下腿(13) 骨接合術 5
その他 4
足関節(33) 骨接合術 23
関節固定術 0
アキレス腱縫合術 5
その他 13
足部・足趾(15)
*踵骨を含む
骨接合術 5
切除関節形成術 2
矯正骨切り術 0
その他 8
軟部腫瘍(良性)摘出(6)
その他(1)

*症例の内容により重複があります

こんな症状ありませんか?

高齢者に多くみられる疾患 (日本整形外科学会ホームページより抜粋)

膝が歩きはじめに痛む、変形が目立ち、歩行困難になる

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)

症状

男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。おもな症状は膝の痛みと水がたまることです。
初期では、立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれますが、正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。

原因と病態

原因は関節軟骨の老化によることが多く、肥満や素因(遺伝子)も関与しています。また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することがあります。
加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使い過ぎによりすり減り、関節が変形します。

診断

問診や診察、時に触診で膝内側の圧痛の有無、関節の動きの範囲、腫れやO脚変形などの有無を調べ、X線(レントゲン)検査で診断します。必要によりMRI検査などをします。

治療

症状が軽い場合は痛み止めの内服薬や外用薬を使ったり、膝関節内にヒアルロン酸の注射などをします。また大腿四頭筋強化訓練、関節可動域改善訓練などの運動器リハビリテーションを行ったり、膝を温めたりする物理療法を行います。足底板や膝装具を作成することもあります。
このような治療でも治らない場合は手術治療も検討します。これには関節鏡(内視鏡)手術、高位脛骨骨切り術(骨を切って変形を矯正する)、人工膝関節置換術などがあります。

腰がだるい、足がしびれる、長い距離を歩けない

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきついかんきょうさくしょう)

症状

この病気では長い距離を続けて歩くことができません。
もっとも特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行(かんけつせいはこう)です。
腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、太ももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きづらくなります。しかし、少し前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されます。
進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出が悪くなったり、逆に尿が漏れる事もあります。

原因と病態

加齢、労働、あるいは背骨の病気による影響で変形した椎間板と、背骨や椎間関節から突出した骨などにより、神経が圧迫されます。
脊柱管は背骨、椎間板、関節、黄色靱帯などで囲まれた脊髄の神経がとおるトンネルです。年をとると背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、黄色靱帯が厚くなって神経のとおる脊柱管が狭くなって(狭窄)、それによって神経が圧迫を受け、神経の血流が低下して脊柱管狭窄症が発症します。椎間板ヘルニアに比べ中高年に発症することが多いようです。また背骨を後ろに反らすと脊柱管が狭くなり、前に曲げると広がるので、間歇性跛行が起こるのです。

診断

単純X線(レントゲン)写真で、ある程度は推測できますが、より詳しく診断するためにはMRIや脊髄造影などの検査が必要となります。下肢の動脈がつまって血行障害を生じた時にも似たような症状がおこりますので、原因を正確に調べることが必要です。

治療

リハビリテーション、コルセット、神経ブロックや脊髄の神経の血行を良くする薬などがあります。これらで症状が改善することもあります。
しかし、歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくる場合には手術を行うこともあります。また両足に症状が出ている場合には、改善することが少ないので手術を行う場合が多く、最近では内視鏡を使った低侵襲手術も行われています。

ちょっとしたはずみで骨折しやすい

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨粗鬆症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
日本には約1,000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。

症状

骨粗鬆症になっても、痛みはないのが普通です。しかし、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。骨折が生じやすい部位は、せぼね(脊椎の圧迫骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、太ももの付け根の骨(大腿骨頚部骨折)などです。
骨折が生じると、その部分が痛くなり動けなくなります。また、背中や腰が痛くなった後に、丸くなったり身長が縮んだりします。

原因と病態

からだの中の骨は生きています。同じように見えても、新たに作られること(骨形成)と溶かして壊されること(骨吸収)を繰り返しています。骨粗鬆症は、このバランスが崩れることでおこり、骨がスカスカになってきます。骨粗鬆症は圧倒的に女性、特に閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモンの減少や老化とかかわりが深いと考えられています。

診断

診断はX線(レントゲン)検査でも可能です。
骨の量や成分(骨密度)を測定するためには、デキサ法(2重エネルギーX線吸収法)、超音波法、MD法、CT法といった詳しい検査があります。

治療

骨粗鬆症は予防が大切です。

  • 転ばないように注意する
  • カルシウムを十分にとる
  • ビタミンD、ビタミンK、リン、マグネシウムをとる
  • 適量のタンパク質をとる
  • 禁煙し、アルコールは控えめにする
  • 運動、日光浴をする

内服薬や注射などによる治療を行います。
骨折した場合は、それに応じた治療が必要です。
閉経後の女性には、整形外科医の定期的な検診をお勧めします。

肩が痛い

肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)

症状

肩関節が痛み、関節の動きが悪くなります(運動制限)。

  • 運動痛
    動かす時に痛みがありますが、あまり動かさないでいると肩の動きが悪くなってしまいます。髪を整えたり、服を着替えることが不自由になることがあります。
  • 夜の痛み
    夜中にズキズキ痛み、ときに眠れないほどになることもあります。

原因と病態

中年以降、特に50歳代に多くみられ、その病態は多彩です。
関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に組織に炎症が起きることがおもな原因と考えられています。肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着するとさらに動きが悪くなります(拘縮または凍結肩)。

診断

圧痛の部位や動きの状態などをみて診断します。肩関節におこる痛みには、いわゆる五十肩である肩関節の関節包や滑液包(肩峰下滑液包を含む)の炎症のほかに、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂などがあります。
これらは、X線(レントゲン)撮影、関節造影検査、MRI、超音波検査などで区別します。

予防と治療

自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が癒着して動かなくなることもあります。
痛みが強い急性期には、三角巾・アームスリングなどで安静を計り、消炎鎮痛剤の内服、注射などが有効です。急性期を過ぎたら、温熱療法(ホットパック、入浴など)や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などのリハビリを行います。

これらの方法で改善しない場合は、手術(関節鏡など)を勧めることもあります。

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