認定看護師(リソースナースチーム)

認定看護師は、日本看護協会が1996年に定めたもので、「特定の分野において熟練した看護技術と知識がある」と認められた看護師に与えられる資格です。

当院では現在13名の認定看護師がリソースナースチームとして、院内を組織横断的に活動し、患者さん、ご家族に対し、卓越した看護技術を用いた、より水準の高い看護を実践しています。

また、それぞれの認定看護師は専門性を発揮し、地域に貢献できるよう、院外でも実践、指導および研修会の講師として活躍しています。

  • 分野 人数
    皮膚・排泄ケア認定看護師 2名
    感染管理認定看護師 2名
    集中ケア認定看護師 1名
    クリティカルケア認定看護師 1名
    乳がん看護認定看護師 1名
    緩和ケア認定看護師 1名
    摂食・嚥下障害看護認定看護師 1名
    救急看護認定看護師 2名
    糖尿病看護認定看護師 1名
    がん化学療法看護認定看護師 1名

摂食・嚥下障害看護認定看護師  櫻木 ゆり

口から食べることは、生命維持だけではなく、楽しみなど生きる力にもなります。疾患や加齢など、何らかの原因で嚥下障害をきたすと、低栄養・脱水・窒息・誤嚥性肺炎につながります。
栄養サポートチーム、嚥下サポートチームと共に、栄養・水分介入や摂食・嚥下機能の評価を行い、食形態・姿勢調整・訓練・口腔ケアの介入を行っています。
食べたい気持ちを支え、再び食べる喜びを感じてもらえるよう力になれればと考えています。

乳がん看護認定看護師  後藤 元子

こんにちは!乳がん看護認定看護師です。
2016年より開設された乳腺センターの一員として、現在は主に22病棟で活動しています。患者さんの不安な気持ちを少しでも和らげることができるように医師・医療スタッフや家族の橋渡し役として、さらに安寧な入院生活を送ることができるように心がけています。
また補整のための下着の相談やリンパ浮腫に対する相談にも応じています。

緩和ケア認定看護師  首藤 麻里

緩和ケアは、がんと診断された時から人生最期の時を迎えるその時まで、患者さんとご家族の意思を尊重し、その人らしい生を支えることを目標としています。
緩和ケア認定看護師として、がんと診断された不安な時期から、手術、抗がん剤治療時、身体や心の辛さを少しでも和らげて治療に取り組めるように、そしてご家族や周りの方々との大切な時間を快適に過ごしていただけるように、支援、お手伝いをさせていただきます。

救急看護認定看護師  山口 和子

急な体調の変化を感じ救急外来を受診される患者さんの身体的・精神的ケアを行なっています。受診される患者さんは患者情報が少なくどのような状態か把握が困難な中、先ずは呼吸・循環・意識の変化に注意し心身ともに早く安定した状態になるようケアを行なっています。そしてご家族に対しても患者さんと同様と捉え、サポートできるように心掛けています。
また、院内BLS研修を開催し、全スタッフが受講できるよう活動しています。

救急看護認定看護師  龍田 幹政

救急の場では、身体的・精神的・社会的な症状を含む、急性症状を有する患者さんが来院されます。救急では患者さんの情報が十分にない場合があります。そのような状況で必要なフィジカルアセスメントや家族さんへの対応を通して、患者さんに寄り添い、苦痛をとりのぞくことができるように心がけていきます。
自己研鑽し、救急看護認定看護師として研修など開催することで、地域の皆様に必要で適切な医療を効率的に提供できる一助となれるように活動していきたいと思っています。
お力になれることや不安・不明な点がありましたら、気軽にご相談ください。

皮膚・排泄ケア認定看護師  山田 三千穂

皮膚・排泄ケア認定看護師は、英語表記では「Wound Ostomy and Continence Nursing」です。
W(Wound)は創傷のことで、褥瘡や足潰瘍等の創傷のケアや予防を行います。O(Ostomy)はストーマ(人工肛門、人工膀胱)のことで、ストーマを保有している方や手術を受ける方に対してケアや精神的なサポートを行います。C(Continence)は失禁のことで、便・尿失禁に伴う問題の改善を促していきます。
デリケートな問題ですが、真摯にお応えいたします。どうぞご相談ください。

皮膚・排泄ケア認定看護師  鶴留 文代

日々、褥瘡・手術の傷や外傷・瘻孔などの創傷管理や、ストーマ・失禁などの排泄に関する専門的ケアを医師や病棟スタッフと協力して行っています。褥瘡管理に関しては皮膚科医師やリハビリスタッフと一緒に週1回褥瘡回診も行い、少しでも治癒や苦痛の軽減に努めています。
また、近年は入院期間も短縮し問題を抱えたまま在宅や施設退院、転院される患者さんも多く、多職種の方々と情報共有を行いながら患者さんやご家族が困らないような支援を心がけています。
さらに、専門的な看護外来でも患者さんやご家族の相談を受けています。

糖尿病看護認定看護師  鳥取 和代

糖尿病は自覚症状に乏しい疾患の1つであり、気付いた時には「入院が必要なほど高血糖になっていた」ということがよくあります。糖尿病は、マイナスのイメージが強い疾患ですが、上手につきあっていくことで、健康な方と同じ生活を営むことが可能です。
糖尿病を理解して頂けるよう、糖尿病を抱えた患者さんだけではなく、家族や周囲の人たちのサポートも行い、その人らしい生活が送れるように支援していきたいと考えています。

集中ケア認定看護師  林 真理

私の勤務する集中治療室では、患者さんの状態が悪いうちから患者にとって何が必要かを医師、メディカルスタッフとともに考え実行していきます。

例えば、栄養に関してはNSTに依頼し、早期経腸栄養、腸管管理を行っていきます。理学療法においてはPTが一緒に、今何ができるかを医師へ確認して早期リハビリテーションを行っています。それに加えて看護師は患者に合わせた感染管理、褥瘡予防、理学療法の援助、栄養管理など患者の状態に応じて変更し、患者の治ろうとする力に手助けを行っています。
ICU管理の目標は患者が退院時には自分の足で歩いて、自分の口で食事をすることです。その目標のために日々努力を行っています。今後は、集中治療部の中だけでなく、病棟にも出向いて、重症患者さんのケアを病棟の看護師と一緒に考えていきたいと思います。

クリティカルケア認定看護師  中村 まい

特定行為を行う看護師には、さまざまな医療現場で患者さんを見極める能力や必要な医療サービスを適切なタイミングで提供する役割が求められています。

私は現在、ICUで勤務しており、患者さんの状態を把握し、いま何ができるかを考えながら看護を行っています。今後は、特定行為を生かすことができる体制づくりに関わっていきたいと考えています。

感染管理認定看護師  川原 しのぶ

感染管理認定看護師の役割は、疫学・微生物学・感染症学などの専門的知識をもとに患者さんや職員など病院に関わる人を感染から守ることです。
そのために感染防止マニュアルを整備し、日々の院内ラウンドで手順が遵守出来ているかを確認し指導を行っています。

また職員への感染管理教育、院内感染の原因となる検出菌の調査、抗菌薬の適正使用など他職種とチームで取り組んでいます。
患者さんに安心して入院していただけるよう今後も努力を続けていきます。

感染管理認定看護師  沖 香織

感染管理認定看護師には患者さんやその家族、病院で働く職員など病院内すべての人々を感染から守る役割があります。私は今後、病棟の業務を担いながら、他職種で構成する感染対策チームの一員として活動していきます。スタッフ一人ひとりが感染に対する意識を持ち、適切な感染対策を実践できるよう支援し、安心・安全な医療が提供できるような病院環境作りに努めていきます。感染管理の推進を目指して日々取り組み、スタッフがいつでも気軽に相談できるような認定看護師を目指しています。

がん化学療法看護認定看護師  船越 翼

新規薬剤の開発が進み、がんは長期生存がのぞめる疾患になりました。また外来や短期入院で治療を継続しながら今までと変わらない生活が送れるようになってきています。その反面、治療による副作用や外見の変化、子育てや仕事と治療の両立といった社会的な問題も生じています。

わたしはできるだけ長く治療を継続していけるよう、副作用対策を患者さんやご家族と一緒に考えることを心がけています。そして気持ちに寄り添い支えるケアを目指しています。