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広報Report

ストレスと目について ー中心性漿液性脈絡網膜症とは?ー

2019年 7月31日 14:35

(写真と本文は関係ありません)

働き盛りに多い目の病気は?

今回は働き盛りの健康応援ということで、「ストレスと眼科」の関係を考えてみたいと思います。
「仕事を行う=ストレスと戦う」と言いかえてもいいほど、ストレス社会となってしまいました。
社会的重圧や自己責任感、そう簡単に洗い流すことは困難ですよね。
人によって大きさは異なるでしょうが、みんな同じようなストレスを抱えて日々生活しています。眼科疾患で、ストレスが原因と言われている大人の病気と言えば「中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせい-しょうえきせい-みゃくらく-もうまくしょう)」です。
働き盛りの年代の男性(30~50歳代)で、しかも片目に起こることが多い病気です。

中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせい-しょうえきせい-みゃくらく-もうまくしょう)ってどんな病気?

長くて言いにくいですね。端的に言うと、物を見る一番大切な網膜(黄斑)にむくみ(網膜剥離)を起こす病気です。
ストレスとの関連は強く、発症すると視力低下、歪み、真ん中が見えにくいなどの症状を引き起こしてしまいます。
他の重篤な眼科疾患とは異なり、すぐに失明する病気ではありませんが、働き盛りに多く発症するため、運転ができなくなったり、仕事に支障をきたすなど、さらにストレスフルな状態となる可能性もあります。

治療は?

自然に改善することもあり、飲み薬で経過を見ることもありますが、治療としては、“むくみ”を起こす原因カ所を光凝固(レーザー治療)することがあります。

この病気になった時の症状や、物が歪んで見えているかをcheckできるシートを提示します。
眼科だけではなく、全ての病気は早期発見、予防が最大の対策です。
「まさか!」と思う方は受診ください。私自身も時々checkしています!

(製鉄記念八幡病院 荒川聡眼科部長に聞きました)

 

チェックしてみましょう

歪みのcheck用紙 (片目ずつ中心の白い点を見てください。碁盤の目に歪みはないですか?)

 

こんな感じに見えていませんか?

歪視(ゆがんで見える)(このように真ん中が歪んでないですか?

中心暗点(真ん中が見えない)(見たい部分は見えていますか?)


 

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