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クスリのはなし

もらいすぎていませんか、お薬?「ポリファーマシー」のはなし

2017年 10月27日 10:10

薬を多く飲むことが、ポリファーマシーではありません

薬の数が増えれば増えるほど、ポリファーマシーの発生する確率は上がりますが、「薬を多く飲んでいること=ポリファーマシー」というわけではありません。
10種類以上の薬を服用していても、処方上の問題(類似薬が重複している、薬による副作用が起きている、薬の飲み合わせが悪いなど)がなければ、ポリファーマシーではありません。
一方で、たった数種類の薬でも患者さんに副作用が発生していれば、それはポリファーマシーと
いえます。

ポリファーマシー解決のキーは?

薬による副作用以外にも、ポリファーマシーには次のような問題点があります。
①薬剤費の増大に伴う医療費の高騰
②薬の飲み間違いが起こる(どの薬を飲んだかわからなくなる)
③薬への理解の低下(すべて覚えきれない)

最近、高齢者の自宅から、薬が大量に見つかる事例が多く報告されており、多種類を処方された場合などに、適切に服用できず、症状が悪化したため、さらに薬が増えるという悪循環に陥ってしまっているなどのニュースもあります。
これらを防ぐためにも、自分が使っている薬の記録をつける「お薬手帳」を、ぜひ活用してください。

災害時にも役立つ「おくすり手帳」

医療機関を受診する際や薬局に行く際には、必ず、おくすり手帳をお持ちください。普段、使用している薬や、薬に関する情報を正しく知ることで、副作用や誤飲防止などにつながり、薬によるアレルギー経験なども医師や薬剤師へ正確に伝えることができます。
また、災害など緊急時の備えにも有効です。病院や薬局ごとに手帳は分けず、1 冊にまとめておくことをお勧めします。
処方された薬で飲み忘れてしまうことが多い、飲みづらいなどお困りの場合や、薬のことでご不明な点がある場合には、医師又は薬剤師までお気軽にご相談ください。
(製鉄記念八幡病院 薬剤部部長・後藤渉)