「北九州DX大賞」グランプリ受賞!

2025年 1月31日 10:00

このたび当院は、北九州市が実施する「北九州DX大賞」においてグランプリを受賞いたしました。「北九州DX大賞」は、市内の中堅・中小事業者で優れたDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを実施し、モデルケースとなる事例に贈られるものです。

​​​​​北九州市ウェブサイト 掲載記事はコチラをご覧ください。

■受賞内容(北九州市産業経済局 プレスリリースより抜粋)

働きやすい職場環境の実現と医療の質向上、さらなる地域医療への貢献を目指し、電子カルテシステムを主軸とした地域連携システム「さらくらネット」を運用している。
これにより、既存の業務の単なるデジタル化にとどまらず、各種システムや地域の医療福祉施設との情報共有を円滑化が可能となり、患者さん、職員双方にとって、より革新的な医療提供を推進できている。

■審査員の講評(北九州市産業経済局 プレスリリースより抜粋)

・患者さんが安心できる医療の構築という、公益性を重視したセキュリティ対策をシステム構築した点が高く評価できる
・看護師の労働環境改善、地域医療福祉施設との連携を可能にした
・地域医療の最適モデルとして、全国への展開が期待される

■当院のDXに関する取り組みについて

当院は、DX人材の育成や情報セキュリティ環境構築の取り組みはもちろんのこと、以下の2つのDXに係る取り組みについて評価をいただきました。

・1つ目は、電子カルテと連携する地域連携システム「さらくらネット」の構築・展開です。セキュリティを担保した上で、地域の医療機関等から当院に保存している診療情報をインターネットですぐに参照できる仕組みです。現在、導入施設は64施設、登録患者数も6,000名を超え、活用・展開を広げています。シームレスな情報連携を可能とし、医療サービスの質向上や医療資源の有効活用に繋がると考えております。

・2つ目は、モバイル電子カルテ「NewtonsMobile2」導入による看護師業務の負担軽減です。iPhoneで電子カルテの操作を可能とする仕組みで医師1人1台、病棟看護師は日勤帯勤務者あたり1人1台、計185台のiPhoneを導入しています。場所を選ばず電子カルテ参照・記録(音声入力も可)等が可能な他、ベッドサイドでの測定データの自動取込も可能です。そのため、入力業務やデータ確認、ナースステーションへの移動等、看護師業務の大幅な負担軽減に繋がると想定しており、アンケートや簡易測定では、業務負担の軽減・効率化、医療の質向上、ベッドサイド滞在時間の増加(移動距離減少)等が確認できており、現在詳細な効果を測定中です。また、チャット機能の活用により、多職種がリアルタイムで情報共有を可能とし、迅速な対応および医療の質向上にも繋がる仕組みとなっています。

現在、全国から病院見学や問い合わせ等もいただいており、今後も効果的な医療サービスの提供やシームレスな情報連携に繋げるべく、より一層の検討を試みたいと考えています。

今回のグランプリ受賞を励みに、今後もさらなるDX推進を通じて、働きやすい職場環境の実現、医療の質向上、そして地域医療への貢献を目指してまいります。今後とも、皆さまのご支援とご協力をよろしくお願いいたします。