令和5年度 製鉄記念八幡病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 27 43 56 84 218 407 839 1721 1728 519
当院は地域医療支援病院として、地域の病院や診療所、クリニックの先生方からの紹介を受け、地域に根ざした医療を行っています。
そのため、地域の人口動態を反映し、高齢の患者さんの割合が高くなっています。一方、急性期病院としてがんや複合性の病変、救急医療など幅広い疾患に対応していますので、年齢層も幅広くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
肝臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 32 11.25 10.24 0.00% 74.19 腹部血管造影法
060300xx99x00x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 20 10.70 10.88 10.00% 71.20
060300xx97100x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。)-その他の手術あり-処置1:あり-処置2:なし-副病:なし-0 11 12.82 11.31 0.00% 70.73 内視鏡的食道静脈瘤治療
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 - - 20.60 - -
060050xx97x2xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)-その他の手術あり-処置1:0-処置2:2あり-副病:0-0 - - 24.46 - - 腹部血管造影法
最も多い症例は肝がんに対する検査および治療(腹部血管造影検査・肝動脈化学塞栓療法)の入院です。
2番目は肝硬変に対する精査や加療目的の入院です。肝硬変は種々の原因によって生じた肝障害が治癒せず、慢性に経過し、進行した病態です。
3番目は食道静脈瘤に対する内視鏡的治療の入院です。
当院はB型肝炎とC型肝炎、肝硬変の合併症(腹水・肝性脳症・食道静脈瘤)および肝がんに対する治療経験が非常に豊富です。
10症例未満の場合、「-」で表示しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 33 2.03 2.61 0.00% 69.67 大腸内視鏡検査
060035xx04xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 27 4.85 6.45 0.00% 72.19 内視鏡的大腸粘膜下層剥離術
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 23 20.00 20.60 30.43% 86.57
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 22 9.73 7.58 0.00% 63.95
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍-内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 18 9.44 7.61 0.00% 75.78 胃ESD/胃EMR
内視鏡的胃粘膜切除
粘膜下層剥離術
食道から直腸までの「消化管」の病気に対して緻密な形態学に基づき、最新の医療を提供しています。良悪性腫瘍の内視鏡治療、炎症性腸疾患の治療を積極的に行っています。
最も多い症例は、小腸大腸の良性疾患に対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術のための入院です。
内視鏡・消化管造影で病変を評価し、適応となった場合には内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行います。
循環器・高血圧内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈-経皮的カテーテル心筋焼灼術-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 215 6.87 4.57 0.93% 72.04 心房細動アブレーション
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし-副病:0-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 201 3.19 3.05 0.00% 71.27 心臓カテーテル検査
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし-副病:0-0 169 6.54 4.26 0.00% 73.88 経皮的冠動脈形成術
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 112 2.01 2.03 0.00% 65.70 終夜睡眠ポリグラフィー
050130xx9910xx 心不全-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし-副病:0-0 60 13.78 14.22 3.33% 77.93 心不全
最も多い症例は心房細動に対する電気的焼灼による治療の入院です。2番目は狭心症に対する心臓カテーテル検査の入院です。治療を検討する場合や治療後の心臓の血管の状態を確認する場合などに行われます。
3番目は狭心症に対する心臓カテーテル治療の入院です。
当科は狭心症、心筋梗塞などの虚血性心臓病や心不全、高血圧、心房細動を始めとする不整脈の診療に力を注いでいます。
睡眠時無呼吸症候群は、循環器疾患のリスクを高め生命予後に影響を及ぼすと言われており、積極的に検査・治療を実施しています。
心不全に対する治療目的の入院も多い症例です。心不全は、心臓機能が低下し末梢組織への十分な血液駆出できなくなった状態をいい、主な症状として呼吸困難、手足の先が冷たくなる、浮腫などがあります。
また、腎動脈狭窄症により起こる腎血管症高血圧や副腎腫瘍が原因で起こる原発性アルドステロン症など、二次性高血圧の診断や治療、治療抵抗性高血圧の治療など高血圧専門の診療も行っています。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 17 19.00 20.60 29.41% 86.71
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 15 14.27 13.52 6.67% 80.07
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 10 12.60 13.15 10.00% 53.70
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-手術なし-処置1:0-処置2:1あり-副病:0-0 10 22.40 13.99 0.00% 76.10 血糖コントロール
0400800499x00x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 - - 19.08 - -
当センターでは、糖尿病内科専門医・管理栄養士・薬剤師・看護師・理学療法士・臨床検査技師がワンチームとなり、ライフスタイルにそった「無理のない」治療法を患者さんと共に探していくことを方針としています。約2週間の教育入院や、眼科・腎臓内科・循環器内科・形成外科など他科との連携による合併症の評価・治療の実施なども大きな特色です。
なお、2型糖尿病については、地域包括ケア病棟への血糖コントロールや合併症精査のための入院を含めると、年間175件となります。
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腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-内シャント血栓除去術等-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 61 1.92 4.51 0.00% 75.48 経皮血管形成術
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-動脈形成術、吻合術 その他の動脈等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 32 13.97 7.57 0.00% 70.94 シャント手術
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:0-0 30 16.27 11.49 6.67% 80.83 血液透析導入
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 27 7.33 6.44 0.00% 55.48 腎生検
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:2あり-副病:0-0 26 3.46 8.09 0.00% 65.04 腹膜平衡試験PET
慢性腎不全の治療目的の入院が上位5位を占めており、最も多い症例は透析シャント狭窄に対する経皮的シャント拡張術、血栓除去術、内シャント血栓除去除去術の入院です。
当院では腎センターを有しており、福岡県の急性期病院のなかでも大きな透析施設のひとつであり、血液透析、腹膜透析の導入・管理、合併症の治療など、幅広く診療を行っています。また、腎臓以外の病気で入院された場合でも透析が必要な場合は迅速に対応することができます。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:2あり-処置2:なし-副病:なし-0 60 2.93 2.98 0.00% 75.22 気管支鏡検査
040110xxxxx0xx 間質性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 52 28.10 18.65 11.54% 80.10 在宅酸素療法(HOT)導入
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし-0 24 11.92 8.33 0.00% 71.00
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:0-0 21 14.86 13.59 4.76% 81.24
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:あり-0 20 18.15 13.90 0.00% 70.55
最も多い症例は肺がんの診断を目的として行われる気管支鏡検査のための入院です。2番目には、間質性肺炎の治療のための入院で、3番目は肺がんに対する化学療法目的の入院です。
当院では呼吸器疾患全般の診療を行っており、難治性の呼吸器疾患に対する適切な診療を提供できるように心がけています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 29 17.59 15.70 31.03% 74.00 脳梗塞軽症~中等症
010230xx99x00x てんかん-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 27 9.63 7.20 18.52% 68.63
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし-0 20 24.35 19.09 50.00% 74.45
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 15 27.67 20.60 40.00% 87.53
010110xxxxx4xx 免疫介在性・炎症性ニューロパチー-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:0-0 14 13.14 16.97 7.14% 64.21
最も多い症例は脳梗塞に対し脳保護薬(エダラボン)を点滴投与する内科的治療の入院です。2番目はてんかんによる入院、3番目は脳出血による入院です。
当科では、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、一過性脳虚血発作、一過性黒内障、無症候性頚動脈狭窄、脳動脈の狭窄、その他の神経救急疾患など様々な疾患を取り扱っています。 
なお、脳梗塞に係る当院での年間症例数は157件となります。当院は365日24時間体制で積極的に脳卒中急性期症例を受け入れ、脳神経外科専門医と連携し、迅速な診断のもと、急性期治療を行っています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 98 7.99 8.75 1.02% 77.80 ERCP
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 40 5.88 4.55 0.00% 73.68 鼠径ヘルニア修復術
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍-その他の手術あり-処置1:あり-処置2:なし-副病:0-0 36 9.58 12.10 0.00% 85.86 ERCP
060335xx02000x 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし-0 32 8.97 6.87 0.00% 63.13 腹腔鏡下胆嚢摘出術
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等-処置1:なし-処置2:0-副病:なし-0 25 14.68 15.12 0.00% 74.56 大腸切除術
最も多い症例は胆管炎、胆管結石、閉塞性黄疸に対するERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)による治療の入院です。
2番目は鼠径ヘルニアに対する手術入院、3番目は胆管がん、胆のうがん、十二指腸乳頭部がんに対する内視鏡的処置やステントと呼ばれるチューブを留置する入院となります。
4番目は主に胆石による胆のう炎に対する腹腔鏡下による胆のう摘出手術入院、5番目は結腸がんに対する腹腔鏡下による手術入院となっています。
当院の消化器病センターでは内科・外科の専門医師が連携し、迅速かつ的確に診療に取り組んでいます。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 25 9.12 9.89 0.00% 77.60 胸腔鏡補助下肺切除術 肺がん
040200xx01x00x 気胸-肺切除術等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 - - 9.54 - - 胸腔鏡補助下肺切除術 気胸・肺腫瘍・縦隔腫瘍
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 - - 7.59 - - 胸腔鏡補助下肺切除術 気胸・肺腫瘍・縦隔腫瘍
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍-肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 - - 8.53 - -
040050xx97x0xx 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 - - 12.43 - -
最も多い症例は、肺がんに対する胸腔鏡による手術の入院です。2番目は気胸に対する胸腔鏡による手術の入院となっています。
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乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 63 10.08 9.88 1.59% 64.48 乳がん手術
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 38 5.18 5.64 0.00% 62.82 乳がん手術
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 25 2.48 6.59 0.00% 57.72 CVポート挿入
090010xx99x30x 乳房の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:3あり-副病:なし-0 15 2.13 5.68 0.00% 52.67 化学療法 1泊
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:なし-0 14 2.43 3.51 0.00% 56.57 化学療法 1泊
最も多い症例は乳がんに対する手術(乳房切除術・部分切除術含む)のための入院です。乳房切除術、乳房部分切除術の内訳は「診療科別主要手術別患者数等」をご参照ください。
2番目は、乳がんに対する抗がん剤注入用のポート留置術のための入院です。
当院は、乳腺外科指導医、専門医・検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師・JABTS認定乳房超音波試験技師・細胞検査士・理学療法士・作業療法士・認定看護師(乳がん看護・緩和ケア)・メディカルソーシャルワーカーなどが連携しながらチーム体制で診療を行っています。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患-動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:なし-0 13 5.23 5.21 0.00% 74.54 下肢血管造影
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患-下肢静脈瘤手術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 10 9.80 2.61 0.00% 74.50 下肢静脈瘤 レーザー焼灼術
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-ステントグラフト内挿術-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 - - 10.42 - - 腹部大動脈瘤ステントグラフト留置術
050170xx9720xx 閉塞性動脈疾患-その他の手術あり-処置1:2あり-処置2:なし-副病:0-0 - - 35.61 - -
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患-動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:あり-0 - - 9.00 - - 下肢血管造影
最も多い症例は、下肢閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療のための入院です。手術術式等により細分類され、表示されています。動脈閉塞は無症状から間歇性跛行、足の潰瘍、壊死など、症状に応じて薬物治療、カテーテル治療、外科手術を行います。 
2番目は、下肢静脈瘤に対するレーザー焼灼術等の手術入院です。静脈瘤は病状に応じ、弾力ストッキング着用やレーザー焼灼術などを行います。
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脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤-手術なし-処置1:あり-処置2:なし-副病:0-0 21 3.38 2.95 0.00% 67.19 脳血管造影検査
010310xx99x00x 脳の障害(その他)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 20 6.95 9.40 0.00% 36.85 脳脊髄液減少症精査
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 20 21.30 9.88 15.00% 79.20 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
010030xx03x0xx 未破裂脳動脈瘤-脳血管内手術-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 10 15.70 8.94 0.00% 66.20
010030xx01x0xx 未破裂脳動脈瘤-脳動脈瘤頸部クリッピング等-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 - - 14.71 - -
最も多い症例は、未破裂脳動脈瘤に対する血管造影検査のための入院で、2番目に、脳脊髄液漏出症に対する治療(ブラッドパッチ療法)目的の入院です。ブラッドパッチは患者さん本人から採取した血液を、脊髄硬膜外に注射して髄液循環を正常化する治療法です。突然の起立性頭痛や、外傷後の多彩な症状で苦しんでいる方は当疾患が疑われます。3番目に頭部外傷による硬膜下血腫の入院です。
脳腫瘍や頭部外傷、三叉神経痛、顔面けいれんなど、幅広い脳神経疾患を対象としており、最新の手術支援技術を駆使することにより、脳に優しい高レベルな医療を提供しています。
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整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 87 27.70 25.50 87.36% 86.02 大腿骨近位部骨折・人工骨頭置換術
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 59 20.88 19.34 79.66% 81.75
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 49 32.27 19.55 22.45% 69.86 人工股関節全置換術(THA)
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 32 33.69 21.96 31.25% 75.31 人工膝関節置換術(TKA)
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 25 23.04 15.66 28.00% 76.64 腰椎椎弓切除・ヘルニア切除術
最も多いのは、股関節、大腿骨骨折に対し人工骨頭挿入術を行う症例です。2番目に胸椎、腰椎の骨折の治療のための入院です。
また上位の症例は高齢者に多い疾患が占めており、リハビリの時間が長く必要です。術後はリハビリ専門病院へ転院することが多く、家庭の状況や本人・家族の希望を伺い転院の調整を行います。1ヶ月程度で退院を見込める方は、引き続き当院での治療も可能です。大腿骨近位の骨折の手術加療を受けた方は、北九州地域連携パスに従ってリハビリ病院へ転院し加療を続けます。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 35 2.20 2.44 0.00% 76.29 前立腺生検
110070xx03x20x 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置1:0-処置2:2あり-副病:なし-0 19 6.90 6.59 0.00% 76.37
110070xx99x20x 膀胱腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:2あり-副病:なし-0 10 6.50 9.06 0.00% 80.40
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 - - 6.85 - - 経尿道的膀胱腫瘍切除術
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患-経尿道的尿路結石除去術-処置1:0-処置2:0-副病:なし-0 - - 5.22 - - 経尿道的尿管砕石術
最も多い症例は前立腺がんの診断のための針生検目的の入院です。2番目に多いのは膀胱がんに対する経尿道的手術目的の入院です。
3番目に多いのは膀胱がんに対する化学療法目的の入院です。
当院では、常勤の病理診断医3名体制で診断を行っており、診断精度を高めるよう努めています。
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眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。)-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 12 3.00 3.08 0.00% 11.42
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-両眼 - - 4.46 - - 白内障手術両眼局所麻酔
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼 - - 2.54 - - 白内障手術
020220xx97xxx0 緑内障-その他の手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼 - - 4.82 - -
020150xx99xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。)-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 - - 9.23 - -
最も多い症例は斜視に対する手術のための入院です。
白内障に対する手術のための入院は、両眼と片眼で細分類され表示されています。
手術の際は、詳しい眼底の検査や採血検査を行う為、網膜に疾患が見つかったり血糖値が高い場合でも安心して治療を受けていただけます。
眼科疾患の場合、急性期病棟以外の地域包括ケア病棟にも入院しており、1年間の入院患者は約200件となっています。
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耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫-鼓室形成手術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 22 6.05 6.76 0.00% 45.86 鼓室形成術
030400xx99xxxx 前庭機能障害-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 15 5.80 4.73 0.00% 70.93
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 13 9.08 7.53 0.00% 22.69 扁桃摘出術
030440xx02xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫-鼓膜形成手術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 - - 3.23 - - 鼓室形成術全麻2泊3日
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 - - 6.02 - - 副鼻腔手術
最も多い症例は、慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫に対する鼓室形成手術のための入院です。2番目にめまい(末梢性・耳性等)に対する入院です。
3番目にアデノイドの慢性疾患(手術の有無は問わない)による入院で、小児あるいは20代~30代が多く、平均年齢が23歳となっています。
耳鼻咽喉科・頭部外科疾患全般を対象としています。特に良性・急性疾患の治療に重点を置き、迅速な対応を心がけています。
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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 34 - - 10 - - 1 8
大腸癌 23 32 20 34 45 18 2 9
乳癌 65 77 - 20 - 23 1 8
肺癌 28 - 30 44 70 92 1 8
肝癌 - - - - - 47 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんと呼ばれる胃、大腸、乳腺、肺、肝臓のがんについて、初発は国際的ながんの分類法であるUICC病期分類を用いて集計し、再発の件数も集計しています。病期分類は数字が大きいほど、がんが進行していることを示しています。
当院では肺がんが最も多く、次いで、乳がん、大腸がん、肝がん、胃がんの順となっています。乳がんや胃がんではStageが低く、肺がんや大腸がんではStageが高くなっています。胃がんではStageⅠの患者さんへ内視鏡的治療(粘膜下層剥離術等)を積極的に行っており、件数が多くなっています。乳がんは、昨今の報道などによる受診率向上や健診の普及により、比較的早期に治療が開始されていますが、一方で肺がんは、手術の適応とならない進行がんが依然として多いことがわかります。
また緩和ケア病棟を有しており、治療が困難と診断された患者さんの苦痛を和らげる緩和ケア治療の体制も整えています。また、がん診療支援センターにおける多職種チームによる化学療法や臨床試験への診療支援と、患者さんやご家族への相談支援体制を確立しています。
ドック検診にも力を入れておりますので、自覚症状がない場合でも早期発見・早期治療のために日帰りドックや乳腺ドックなどもご検討ください。
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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 12.62 65.00
中等症 73 16.00 79.81
重症 12 14.33 81.92
超重症 - - -
不明 - - -
市中肺炎は、一般的には自宅での生活が可能な健常者が罹患された細菌性肺炎で、
「年齢、脱水所見、血中酸素濃度の低下、意識障害、血圧低下」の5項目において重症度を分類します。
[軽症0、中等症1~2、重症3、超重症4~5項目が該当]
当院では、中等症の割合が高く、全体の約74%となっています。また、重症度が高くなると、入院期間も長くなり年齢も高くなる傾向があります。
※中等症より、重症の平均在院日数が短いのは、死亡患者が存在したためです    
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脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 127 25.91 79.24 41.40%
その他 30 22.43 78.97 7.01%
当院では、脳梗塞の約81%において発症から3日以内に治療を開始しています。脳梗塞は治療開始までの時間がその後のADL(日常生活動作)に大きく影響します。
また、脳卒中・神経センターを有し、急性期脳梗塞t-PA静注療法(23件/年)、またt-PA無効例や非適応例に対する血管内アプローチによる急性期血栓回収療法(21件/年)など、脳神経内科と脳神経外科がチームによる連携した脳卒中治療体制を確立しています。また、速やかな急性期から回復期リハビリへの移行が脳梗塞の後遺症の軽減になることから、地域のリハビリテーション病院との連携を図っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
肝臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 41 1.02 10.88 0.00% 73.73 腹部血管造影法
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 24 1.50 6.04 4.17% 68.29 腹水濃縮濾過再静注
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 11 1.91 11.00 0.00% 70.82 内視鏡的食道静脈瘤治療
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
最も多い手術症例は、肝がんに対する肝動脈化学塞栓術で、抗がん剤を悪性腫瘍の栄養血管から注入する治療です。
2番目は難治性腹水に対する胸水・腹水濾過濃縮再静注法で、採取した胸水・腹水から不必要なものを取り除き、濃縮して必要なものを静脈から点滴注入する治療です。
3番目は食道静脈瘤に対する内視鏡的結紮治療で、内視鏡的硬化療法より安全で身体的負担も少ない治療です。
肝がんで重粒子線治療が望ましい症例は九州国際重粒子線がん治療センターに紹介、連携して治療を行っています。
急性肝不全、慢性肝不全で肝移植が必要となる症例は九州大学病院に紹介、連携して治療を行っています。
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消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 41 0.88 2.59 0.00% 72.56 大腸内視鏡検査
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 41 0.90 3.42 0.00% 72.05 内視鏡的大腸粘膜下層剥離術
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 20 1.00 7.65 0.00% 76.55 胃ESD/胃EMR
内視鏡的胃粘膜切除
粘膜下層剥離術
K654 内視鏡的消化管止血術 14 0.64 10.43 21.43% 71.86
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 11 1.09 16.82 0.00% 76.55
内視鏡による多くの治療を行っています。
最も多い手術症例は内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術ならびに大腸粘膜下層剥離術(ESD)です。
緊急内視鏡治療にも対応しており、消化管出血に対する止血術や異物除去術に取り組んでいます。
循環器・高血圧内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 178 2.09 5.61 2.81% 74.33 心房細動アブレーション
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 115 2.83 4.46 0.87% 74.35 経皮的冠動脈形成術
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 50 1.94 4.00 0.00% 66.68 アブレーション
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 34 3.50 5.56 2.94% 75.15 経皮的冠動脈形成術
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 30 4.23 12.70 3.33% 81.43 ペースメーカー植え込み術
当科で最も多い手術は、経皮的カテーテル心筋焼灼術になります。特殊なカテーテルを不整脈の原因となる場所に到達させ、カテーテルから高周波電流を流し心筋を焼灼して心房細動などの不整脈を根治する手術です。
2番目に多い経皮的冠動脈ステント留置術は、狭くなった冠動脈を拡張して、ステント(金属製の編目状の筒)を留置し、血管の開通性を保持し、再閉塞を予防します。ローターブレーターによる冠動脈石灰化病変の治療も行っています。
ペースメーカーは、心臓に人工的に電気刺激を与え、心拍数を生理的に保つための医療機器で、これを体内に植え込みます。失神などの症状を伴う完全房室ブロックや洞不全症候群など徐脈性不整脈が適した症例となります。
なお、手術はKコード(手術コード)毎に細かく分類されるため上記患者数になっていますが、当科では年間「経皮的カテーテル心筋焼灼術228件」・「経皮的冠動脈ステント留置術149件」の症例を行っています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 54 1.87 2.82 0.00% 75.78 経皮的血管形成術
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 46 6.41 22.15 10.87% 71.41 シャント手術
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) 16 1.13 2.38 6.25% 74.63 経皮的血管形成術
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 10 1.00 12.80 0.00% 44.50 扁桃摘出術
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
手術症例として最も多いのは、透析シャント狭窄に対するシャント拡張術や血栓除去除去術で、2番目に、新たにシャントを設置するための内シャント造設術を多く施行しています。シャントとは、動脈と静脈を直接つなぎ合わせた血管のことで、血液透析を行う際に必要です。また、3番目に多い口蓋扁桃手術は耳鼻咽喉科で行う手術で、腎臓内科でのステロイド治療と組み合わせることで、IgA腎症の治療を行います。
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脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 12 0.00 30.17 83.33% 79.50
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K178-2 経皮的脳血管形成術 - - - - -
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - - 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
最も多い手術症例は、脳主幹動脈の血流低下による脳虚血を起こした状態に対して、カテーテルを脳の血管の詰まったところまで挿入して、血栓を絡めて取り除く「血栓回収療法」となります。
脳神経外科とのチームによりこの治療にあたっています。
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消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 132 1.79 5.83 0.76% 79.11 ERCP
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 60 1.38 7.00 0.00% 65.57 腹腔鏡下胆嚢摘除術
K6335 鼠径ヘルニア手術 30 1.10 3.80 0.00% 75.13 鼠径ヘルニア修復術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 30 5.60 12.23 0.00% 75.77 大腸切除術
K740-21 腹腔鏡下直腸切除・切断術(切除術) 17 4.77 11.24 0.00% 70.88 大腸切除術
最も多い手術症例は、内視鏡的胆道ステント留置術で、十二指腸から胆管へ逆行してチューブを挿入し、胆管ステントを留置することで胆汁の流出障害を防ぐ治療です。
2番目は胆のう摘出術(腹腔鏡手術)で全国的にも実施件数の多い手術です。3番目は鼠径ヘルニアに対する手術と結腸の悪性腫瘍手術(腹腔鏡手術)です。
当科では鏡視下手術(腹腔鏡手術)に幅広く対応しており、安全で低侵襲な手術を提供できる体制が確立しています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 12 1.17 4.67 0.00% 77.67 胸腔鏡補助下肺切除術 気胸・肺腫瘍・縦隔腫瘍
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 11 1.36 9.00 0.00% 76.64 腹腔鏡下肺切除術 肺がん
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) - - - - - 胸腔鏡補助下肺切除術 気胸・肺腫瘍・縦隔腫瘍
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - - 胸腔鏡補助下肺切除術 気胸・肺腫瘍・縦隔腫瘍
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) - - - - - 胸腔鏡補助下肺切除術 気胸・肺腫瘍・縦隔腫瘍
肺がんに対する胸腔鏡下手術が、約8割を占めています。胸腔鏡下手術の利点は低侵襲であり、術後の疼痛が少ないため早期回復が期待でき、早期社会復帰が可能です。
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乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 41 1.27 7.59 2.44% 65.22 乳がん手術
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 38 1.00 3.18 0.00% 62.82 乳がん手術
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 29 0.00 1.90 0.00% 60.97 CVポート挿入
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 20 1.00 8.20 0.00% 61.10 乳がん手術
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満) - - - - - 乳房手術
主な手術は、乳がんに対する腫瘍切除術になります。
切除する範囲やリンパ節の郭清(切除)の有無で手術の種類(Kコード)が細かく分類されるため上記患者数となっていますが、年間118件と当科での手術の約8割にあたります。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 16 3.31 3.81 0.00% 73.50 下肢血管造影
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 10 1.00 7.80 0.00% 74.50 下肢静脈瘤レーザー焼灼術
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) - - - - - 腹部大動脈瘤ステントグラフト留置術
K084 四肢切断術(下腿) etc. - - - - -
K6093 動脈血栓内膜摘出術(その他) - - - - -
最も多い手術症例は、下肢閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療の血管拡張術・血栓除去術です。動脈硬化症は、高齢、糖尿病、透析などにより進行し、動脈瘤や動脈解離、動脈閉塞を起こします。当科では救命や日常生活の活動性を高めるために、外科手術やカテーテル治療を行っています。 
2番目は下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術です。下肢静脈瘤血管内焼灼術は、静脈内に光ファイバーを挿入し、レーザー照射を行うことで静脈を焼灼します。切らずに治療ができ、からだにかかる負担が比較的少ないという利点があります。
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脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) etc. 19 2.58 15.68 10.53% 76.63 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント) - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K178-4 経皮的脳血栓回収術 - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
最も多い手術症例は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄・除去術です。2番目は脳血管内手術で脳動脈瘤に対し行っています。
当科では血管内治療指導医が在籍しており、脳神経内科とのチームにより、脳卒中にも対応(血栓回収術)しています。また、メスを使わない脳血管内治療を、脳動脈瘤など多岐にわたり対応しているのと同様に、外科手術もバランスよく行っています。
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整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) etc. 96 1.53 31.39 26.04% 72.34 人工股関節全置換術(THA)
K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 63 5.13 22.03 80.95% 85.11 大腿骨近位部骨折・骨接合
K0811 人工骨頭挿入術(股) 43 4.74 21.81 83.72% 84.51 大腿骨頚部骨折人工骨頭置換術
K0462 骨折観血的手術(前腕) etc. 42 2.76 16.74 16.67% 69.10 骨接合;前腕
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 26 4.39 20.73 30.77% 77.50 腰椎椎弓切除・ヘルニア切除術
最も多い手術症例は変形性股関節症に対する人工関節置換術です。高齢者の転倒による骨折の手術も多く、人工骨頭挿入術、骨接合術(髄内釘、プレート)などが行われています。転倒による骨折の手術を要する患者さんは高齢者が多く、術前に肺や心臓の検査が必要なケースもあり、内科的な合併症の評価・治療のため術前の日数が少し長くなっています。周術期の合併症を減らすためには、怪我のあと早く手術をする方が良いため、手術までの待機期間が短くなるように努力しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 30 1.20 5.30 0.00% 78.20 経皮道的膀胱腫瘍切除術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 24 0.67 8.42 12.50% 78.25 尿管ステント
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) - - - - - 経尿道的尿管砕石術
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) - - - - - 経尿道的尿管砕石術
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 - - - - -
最も多い症例は、膀胱がんに対する内視鏡手術の膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)です。
2番目は尿管病変のために水腎症あるいは腎不全になった場合に尿を体外に排出するため、尿管ステントというカテーテルを留置する手術となっています。
尿路結石に対する経尿道的尿路結石除去術は最新のレーザー機器を導入しており、低侵襲手術である経尿道的レーザー砕石術が施行可能となっています。
10症例未満の場合、「-」で表示しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 13 0.00 3.39 0.00% 71.92 白内障手術両眼局所麻酔
K2423 斜視手術(前転法と後転法) - - - - -
K2422 斜視手術(後転法) - - - - -
K2686 緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) - - - - -
K2425 斜視手術(直筋の前後転法と斜筋手術) - - - - -
水晶体再建術が最も多く、水晶体の混濁で視力が低下した場合に、混濁した水晶体を除去しただけでは通常は網膜に焦点が合わなくなるので、代わりのレンズが必要となります。
人工的に挿入するレンズを眼内レンズと呼び、白内障手術のほとんどの症例で眼内レンズの同時挿入を行います。
眼科疾患の場合、急性期病棟以外の地域包括ケア病棟にも入院しており、1年間の手術件数は約320件となっています。
10症例未満の場合、「-」で表示しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) 14 1.36 3.64 0.00% 42.57 鼓室形成術
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 12 1.58 6.42 0.00% 22.75 扁桃摘出術
K318 鼓膜形成手術 10 0.50 1.00 0.00% 47.90 鼓膜形成術局麻
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) - - - - - 鼓室形成術
K159 顔面神経減圧手術(乳様突起経由) - - - - -
鼓室形成手術が最も多く、慢性化膿性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対して行っており、それぞれ病状や手術の内容・方法も異なります。
2番目は口蓋扁桃手術が多く、高度な扁桃肥大で呼吸・摂食に障害のある場合、習慣性扁桃炎、扁桃病巣感染症などが手術適用疾患です。
3番目は鼓膜形成手術が多く、慢性化膿性中耳炎などに対して行っており、鼓膜に穿孔があった場合に、その穿孔をふさいで新しい鼓膜を再生させる手術です。
また近年、IgA腎症の治療法としてステロイドパルス療法と併用した扁摘パルス療法も行われています。
10症例未満の場合、「-」で表示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 4 0.07%
異なる 6 0.11%
180010 敗血症 同一 16 0.28%
異なる 11 0.20%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる 1 0.02%
180040 手術・処置等の合併症 同一 24 0.43%
異なる 1 0.02%
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、重症患者にみられる全身性の重篤な病態です。
敗血症は、全身性炎症反応を引き起こす重症感染症です。
手術・処置等の合併症は、透析シャントトラブル(閉塞・狭窄症)関連、術後感染等が挙げられます。
それぞれの病名が入院契機(入院時の治療目的の病名)と異なる場合とは、入院後に発症あるいは併発していた播種性血管内凝固症候群(DIC)や、
敗血症の治療・手術・処置等の合併症治療が主目的であったことを示しています。
当院では、抗生剤の適用使用を目的とするチーム(AST)もあり、発生率低下をめざして治療にあたっています。
また、症例検討や各種委員会、医療安全における検討などに積極的に取り組み少しでも発生率が低下するように努めています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
684 666 97.37%
肺血栓塞栓症を引き起こすリスクの高い患者様に対する、予防対策の実施割合を示しています。肺血栓塞栓症はエコノミークラス症候群ともいわれ、血栓が肺の血管(肺動脈)に詰まることで呼吸困難や胸痛を引き起こし、命に関わることもある疾患です。寝たきりの方や下肢の手術後に発症することが多く、適切な予防対策が必要となります。予防法としては弾性ストッキングや間欠的空気圧迫装置(フットポンプ)のような理学的予防法と、血液を固まりにくくする薬剤を使用して血栓の発生を予防する抗凝固療法があります。
当院では手術の種類や全身状態についての評価表を使ってリスクレベルを分類し、推奨される予防法を実施することによって肺血栓塞栓症を未然に防げるよう取り組んでいます。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1,793 1,393 77.69%
血液は通常無菌状態で保たれていますが、感染が起こった場所から血液内へ病原菌が進入すると、菌血症や敗血症といった重篤な感染症を引き起こします。その際、感染症の原因菌を突き止め、適切な抗菌薬治療を行うために「血液培養検査」が実施されます。
血液培養検査は基本的に2セット以上の採取が推奨されています。その理由は、複数セット採取により原因菌の検出感度を上昇させ、適切な抗菌薬治療を行うことと、コンタミネーション(汚染)の判定を行い、不適切な抗菌薬治療を防ぐことです。
適切な抗菌薬治療を行うためには、適切な培養検査を行い、速やかな原因菌の特定を行うことが不可欠です。
当院ではICT(感染対策チーム)、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)にて、血液培養2セット採取を推奨し、適切な治療を提供できるよう日々努めております。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
215 181 84.19%
抗菌薬に対する耐性を持つ薬剤耐性菌とそれに伴う感染症の増加は、国際社会でも大きな課題の一つに挙げられます。また、国内でも新たな耐性機序を持つ薬剤耐性菌の出現や抗菌薬供給制限など、感染症治療の現場では様々な問題が起きています。
こうした問題に対処するため、日本ではAMR(薬剤耐性)対策アクションプランを採択し、抗菌薬の適正使用を推進しています。これは、不適切な抗菌薬の使用が、薬剤耐性菌の発生や蔓延の原因となるためです。
適切な抗菌薬治療を行うためには、適切な培養検査を行い、速やかな原因菌の特定を行うことが不可欠です。
当院ではICT(感染対策チーム)、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)にてカンファレンスを行い、病院内へフィードバックすることで、適切な治療を提供できるよう日々努めております。
更新履歴
2016/09/29
平成27年度 病院指標を掲載しました
2016/10/13
以下の2箇所の解説欄に追記しました。
・診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)の耳鼻咽喉科
・診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)の耳鼻咽喉科
2017/09/29
平成28年度 病院指標を掲載しました
2018/09/28
平成29年度 病院指標を掲載しました
2019/09/30
平成30年度 病院指標を掲載しました
2020/09/29
令和元年度 病院指標を掲載しました
2021/09/30
令和2年度 病院指標を掲載しました
2022/09/30
令和3年度 病院指標を掲載しました
2023/09/29
令和4年度 病院指標を掲載しました
2024/09/30
令和5年度 病院指標を掲載しました