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急激な温度差で起こる「寒冷じんましん」

2017年 10月24日 13:44

多くの人が一度は経験するじんましん

じんましんはごくありふれた皮膚の病気で、4~6人に1人は一生のうちに経験すると言われています。むくみを伴う発赤が、数時間の経過で起こり、かゆみが生じるといった特徴があります。
じんましんと聞くと、食べ物や飲み薬のアレルギーと考えがちですが、ほかにもさまざまな要因で発症し、原因がはっきりしないことも多数あります。

寒冷じんましんとは

原因がはっきりするじんましんに「寒冷じんましん」があります。その名の通り、体が冷やされることによって、その部位もしくは全身に赤みを帯びたふくらみが出現します。
寒冷じんましんは、症状が出たときの状況などを聴き取ることで、比較的簡単に判断できます。例えば、冷たいものを摂取した場合や冷たい外気や冷房の風に当たった場合、また水風呂に入ったり、発汗後に汗が蒸発して体が冷却されることなどで起こる場合が多いようです。

寒冷じんましんのコワイところ

なぜ、寒冷じんましんになるのか。そのメカニズムはいまだ、はっきりとはわかっていません。
梅毒や風疹、水ぼうそう等の感染症や血液疾患が原因で起こることもあります。なんらかの他の病気が隠れている可能性もあるので、注意が必要です。
治療はじんましんを抑える飲み薬に加えて、体を冷やさないように生活スタイルを考える必要があります。
寒冷により、全身にじんましんが見られる場合は、血圧が急激に低下したり、意識を失うなどのショック症状が出る場合もあるため、放置せずに一度、皮膚科を受診するようにしましょう。

(皮膚科医長・中尾匡孝医師に聞きました)