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2026年 理事長インタビュー

2026年 1月13日 10:34

新しい年のスタートにあたり、地域の医療をどう守り、どう未来へつなぐか。柳田太平理事長・病院長に聞きました

Q.2026年にかける思いなどを聞かせてください

皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年に明るい話題をお届けしたいのは山々ですが(笑)、最近メディアでもよく報道されるように、医療費の抑制、人件費・薬剤・材料費の高騰など、医療機関をとりまく状況は厳しさを増しています。
120年以上、地域に根ざして診療を行ってきた当院は今後も、救急・入院患者さんを受け入れ、地域の皆さまの健康と命を守る使命を果たすべく、2026年も頑張ります。

Q.2025年4月に理事長に就任。当院の地域医療における役割を、どう考えますか

当院は32診療科を有しています。脳卒中や虚血性心疾患などの心血管疾患、腎不全、呼吸器疾患、整形外科疾患、がん診療といった急性期医療を中心に、「バランスのよい医療」を展開していきたいと考えています。
八幡東区は人口約6万人、高齢化率36%を超える地域であり、今後さらに高齢者が増加すると推察されます。急性期医療だけでなく高齢者救急も、地域の慢性期病院、リハビリ病院、在宅医、訪問看護、介護施設などと協力して行うことも当院の責務と考えています。

Q.救急患者さんの受け入れ体制も拡大しました

救急医の増員、救急ベッドの増床などを行い、より多くの患者さんを受け入れられるように後方連携施設も大幅に増やしました。地域医療を支えていくために、開業医の先生方や医師会などとの連携、そして住民の皆さまと力を合わせて、これからも安心できる医療体制を築いていきたいと考えています。

Q:理事長から見る、当院の魅力とは?

ドクター一人ひとりが高い専門性とスキルを持っていて、「隠れた名店が集まったデパートのようだ」と個人的に思っています。患者数と診療の質など、胸を張って誇れる病院です。

一方で、診療棟は築63年となり北九州市の病院でも最古となり、正直なところ、建物の印象で損をしている部分もあるかもしれません。耐震構造の問題や診療スペースの不足で、建て替えはもはや避けられない課題で、将来を見据えた「新診療棟建設計画」を進めています。

建物は古いですが、中身はデジタル化、ロボット化が高度に進んでおり、2025年は北九州DX(デジタルトランスフォーメーション)大賞のグランプリを受賞しました。

Q:自身のキャラクター、モットーを教えてください

「変えることに執着しない。むしろ変化が好き」なタイプです。前例や伝統にとらわれない性格です。しかも、結構「面倒くさがり」なので、効率の悪い事例を見ると、どうしても簡略にスマートに変えたい衝動に駆られてしまいます。

また、私は商店街の和菓子屋の息子でして、小学校時代から和菓子作りを手伝ったり、店前で接客をしてきました。1個100円程度の和菓子を黙々と作って売る商売だったので、今も庶民感覚が全く抜けない、あまり医師らしくない医師といわれます。学生時代は武道系の部活にはまっていて、友人からは「体力おばけ」と呼ばれていました(笑)。フットワーク軽く、精力的に今年も動き回りたいですね。

Q:最後に、地域のみなさんへメッセージをお願いします

これからも時代に合わせて病院の機能を変えながら、この地域の医療を守り続けるため、職員
一同、力を合わせて挑戦を続けます。2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。
  
製鉄記念八幡病院 理事長・病院長 柳田太平

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