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リハトレ

withコロナ時代のフレイル予防

2021年 10月21日 10:27

コロナ禍で「失われた10分間」

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う「ステイホーム」や「ソーシャルディスタンス」は私たちの生活様式を一変させました。緊急事態宣言発出中には、高齢者の身体活動時間が感染拡大前と比較して約3割(1日あたり約10分)も減少していることがわかりました。
政府から感染対策を要請される中、この「失われた10分間」の身体活動をいかに元に戻していくかが重要となります。

過度な自粛に要注意!?

社会との関わりが減少し、家に引きこもりがちになるため、心身の衰えが加速することを「社会的フレイル」と呼びます。こうした状態が続くと、身体的フレイルや認知症、うつ症状に繋がるリスクが生じます。コロナ禍による「ステイホーム」と「3密対策」は外出および社会交流を控えるため、フレイルのリスクが高まっています。感染対策を徹底したうえで、人とのつながりや外出機会を確保することが大切です。身体・社会的フレイルの両方を予防する最も簡単な方法は「歩くこと」です。1日の歩数が少ないとフレイルリスクは高くなるため、1日8000歩を目標に外出しましょう。普段あまり歩いていない人は1日500~1000歩ずつ増やしていきましょう。

「失われた10分間」を取り戻すために!!

非運動性熱産生(NEAT)

NEATとは日常生活の中で行う運動以外の活動のことです。日常生活の中で身体的活動量をあげることができます。

(製鉄記念八幡病院 リハビリテーション部監修)

 

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