男性ナースノート
男性ナースノート⑤~ハリーコールってご存じですか?~
2024年 7月16日 14:33
ハリーコールとは?
入院・外来患者さんに限らず、患者さんのご家族やお見舞で来院された方などに、緊急事態が発生し救急対応が必要になった場合、病院全体で救命を第一優先に対応することを「ハリーコール」といいます。
急変を発見したスタッフはハリーコールを院内通知する担当部署に連絡を入れます。ハリーコールを聞きつけた医療者は現場へ即座に向かいます。
当院の救急部では、最低でも2名の看護師が現場に駆けつけることになっています。現場のリーダーになったり、物品持ちや処置を行ったりします。
ハリーコール研修も行います
急変はいつ起こるかわからないから「急変」です。
そのような場面に遭遇した場合も、迅速に対応できるように救急部の看護師がハリーコール研修を実施しています。
患者さんの安全を守るためにも、急変の場面に遭遇する看護師を守るためにも、様々な活動があります。今回紹介した研修以外にも、それぞれがいろいろと自己研鑽しています。私も自己研鑽を継続して、安心して任せられる看護師になれたらと思います。
※写真は研修の模様です。人形を使って救命処置研修を行っています。
今回のなるほど!
暑くなり、雨も増えてきました。体調を崩されていないでしょうか。
熱中症、脱水症の方もかなり増えてきました。今回は「脱水症状かも?」と疑ったときに、参考になる「指標」を紹介します。
その名も毛細血管再充満時間(CRT:Capillary Refilling Time)。
字だけみると難しそうな印象を受けるのではないでしょうか。しかし、実際のCRTの観察は簡単です!
- 指の爪を圧迫する
- 圧迫をやめる
- 爪の色が白色からピンクに戻る時間を測る
- 2秒以内に戻れば正常
色が戻るのに3秒以上かかるなら、末梢循環が悪いかもしれないと、“気づく”きっかけになります。
このきっかけがとても大切だと私は思っています。
来年度より製鉄記念八幡看護専門学校でも男性の募集が開始となります。
男性の仲間ももっとたくさん増えてくれたらと思います。
では、次回の更新まで元気に乗り切っていきましょう。
製鉄記念八幡病院 救急看護認定看護師
龍田 幹政