男性ナースノート

男性ナースノート②～新人看護師の研修について～

2024年 3月01日 10:02

さまざまな研修や演習を実施しています

救急看護認定看護師の龍田幹政（たつだ　もとまさ）です。
もうすぐ新年度がスタートします。私は新人看護師の教育研修（フィジカルアセスメントなど）を担当する予定です。

私のモットーは「楽しく学ぶ」を模索することです。

といっても遊んでいるわけではなく、興味を持って学習に取り組み、根拠を理解できる研修を設計し、それを伝えるために様々な要素を盛り込んでいます。また、興味を持ってもらうために受講してくれる皆さんのことを事前に下調べして、その結果から研修内容を毎回、改変しています。

今回のなるほど！

先輩看護師が「あっ、この患者さんは注意しとかないと…」と第六感のように感じている様子を
見たことがありませんか？
多くの経験をしてきている先輩はいろんな状況・情報からそのような推測を立てています。
では、新人看護師さんやまだまだ救急対応に自信のない看護師さんは気づくことはできないのでしょうか？
訓練や経験は必要だとは思いますが、そんなときは「生命サイクル」を意識してみてください。

「第一印象」5秒から15秒で判断します！

A：気道の評価…発声できるか？狭窄音がないかなど

B：呼吸の評価…呼吸回数、呼吸の深さ、異常な呼吸様式

C：循環の評価…橈骨動脈が触知できるか？蒼白、末梢冷感の有無、冷汗など

D：意識の評価…普段の意識状態と比較してどうか？

E：体温の評価

（院内トリアージを元に記載しています）

一番近くにいる看護師だからこそ、患者さんに声をかけ、触れ、観察することで患者さんの緊急性を判断し、言語化できます！
先輩や医師に報告するタイミングや優先順位を考える手助けになります。
患者さんの異常に気付く経験を補うこともできるかもしれません。
今後も少しでも役に立つ情報や救急に興味を持っていただけるような情報を伝えていけたらと
思っています！
では、次の更新まで元気で過ごしていきましょう！

製鉄記念八幡病院　救急看護認定看護師
龍田　幹政