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ロコモティブシンドローム②~ロコモを予防しよう~
2025年 9月17日 10:21

運動で筋肉をつけよう
ロコモティブシンドローム(運動器の障害)を予防するには筋肉、骨を強くしてあげれば良いです。筋肉を強くするには毎日10分程度、少し息が弾む程度の運動をしていただく必要があります。ウォーキング、ジョギング、スクワット、水泳など運動の種類は問いません。1週間に1日はお休みしてもいいですが、できるだけ毎日続けると効果があります。あれこれたくさんの種類の運動を時々するよりも効果的ですし、習慣化しやすいというメリットがあります。
食事で筋肉をつけよう
主食(米・パン・麺類)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、副菜(野菜・きのこ・海藻・いも)、牛乳(乳製品)、果物などを組み合わせると、骨粗しょう症予防にもつながります。
自分の適性体重を知ろう
次の計算式で適正体重を計算して、常に近づけるようにしましょう。
体重50.0㎏でも、脂肪率20%の場合と30%の場合では筋肉量が異なります。
一般的に年齢を重ねると、筋肉量は減少していくとされています。若い時と同じ体重を維持していても、なんとなくぽっちゃりしているように感じるのは、脂肪に代わっているからなのです。
筋肉量が落ちないように意識することが重要です。
いつまでも歩き続けましょう
高齢化社会を迎えている日本では平均寿命は80歳を超え、運動器の障害によって、日常生活に支援や介護が必要となる方が増加しています。
介護が必要となった主な原因の「高齢による衰弱」「骨折・転倒」「関節疾患」をロコモとして
まとめると、全体の約4割を占め、一番多い原因となっています。
お出かけできなくなったり、自分でトイレに行けなくなったりすると、生きる意欲がとても落ちてしまいます。ロコモは早期発見・早期治療が重要です。発見も治療も皆さんの力で行うことができます。日頃からロコチェックを行い、運動器の機能を低下させないように心がけましょう。
(製鉄記念八幡病院 副院長・整形外科部長 末永賢也)
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