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手がしびれる、手の感覚が鈍い~手根管・肘部管症候群~

2025年 8月29日 08:51

朝起きると手がしびれる、なんとなく手の感覚が鈍い

こんな症状、ありませんか? 
手のしびれの原因には大きく分けて、「手首や肘(ひじ)に原因があるもの」「首が原因になるもの」の2つがあります。
ここでは手首、肘に原因がある病気についてご紹介します。

手首に原因がある疾患:(しゅ)根管(こんかん)症候群

症状:初期は人差し指や中指にしびれ・痛みが出ることが多く、進行すると親指から薬指の3本半がしびれます。実は、この3本半の指には「正中神経」があり、障害を受けるとしびれや痛み、こわばりが出現します。特に明け方に強く、目覚めた際に自覚することが多いです。

手首を振る、指のストレッチなどで軽快しますが、進行すると親指の付け根の筋肉が痩せ細り、OKサインがきれいにできなくなります。物をつかむのも難しくなります。

原因:妊娠や更年期の女性に多いとされますが、ケガ、手の酷使、透析、腫瘍による圧迫なども
考えられます。正中神経は手首にある手根管というトンネルの中を通っています。
このトンネルは、横手根靭帯や腱鞘に囲まれて保護されていますが、使い過ぎなどによって、むくむことが主な原因とされています。

診断:診察で手首を打腱器で叩きます。しびれや痛みが3本の指先に響きます。手首圧迫テスト、
母指の筋力低下や筋萎縮の確認、筋電図・神経伝導の速度測定などで測定します。

治療:保存療法(内服・リハビリ)から開始し、改善がなければ手術を検討します。

肘に原因がある疾患:肘部管(ちゅうぶかん)症候群

症状:初期は薬指・小指のしびれが出現します。進行すると指の間の筋肉が萎縮、変形をきたします。肘の内側には尺骨神経が走行しており、その神経に圧迫が起きると発症します。

原因:腫瘍、加齢による変形、骨折後変形、スポーツなどです。

診断:肘の内側を叩くと指のしびれが誘発される、レントゲンで神経の通り道が狭くなっている
ことを確認する。

治療:保存療法(内服・安静)から開始し、改善がなければ手術を行います。

もし、上記のような手のしびれや痛みで困っている際は一度、整形外科に受診してみてはいかがでしょうか。
(製鉄記念八幡病院 整形外科 金海光祐)

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