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何気ない動作で骨折。骨粗しょう症が背景に?!
2025年 11月07日 10:24
つまずいただけ、椅子から立ち上がっただけ。そんな何気ない動作で骨折してしまうことがあります。特に、股関節・背骨・肩・手首の4つの部位で起こりやすいとされ、背景には「骨粗しょう症」が潜んでいることが少なくありません。
骨粗しょう症が進むメカニズム
通常、私たちの骨は古くなった骨をこわす細胞(破骨細胞)と、新しい骨をつくる細胞(骨芽細胞)がバランスよく働くことで、丈夫に保たれています。このバランスが崩れて、破骨細胞が活発になると骨の量が減ってスカスカになり、ちょっとした衝撃で折れやすくなります。これが「骨粗しょう症」です。
特に女性は、閉経後に女性ホルモンが減ると、骨をこわす働きを抑える力が弱まり、骨粗しょう症になりやすいと言われています。ただし男性も、糖尿病や腎臓病があったり、喫煙や過度の飲酒といった生活習慣によって、骨が弱くなることがあります。年齢や性別に関係なく、誰にでも起こる可能性があるのです。
国民生活基礎調査(2022年)によると、「要介護になる原因」の第3位に骨折・転倒があり、全体の約14%を占めています。骨折の予防や骨を強くする治療がどれだけ重要かがわかりますね。
骨を強くする3つのポイント
① カルシウムをしっかり摂る
1日800mgが目安。牛乳や小魚、大豆製品がおすすめです。市販のカルシウム入りお菓子をおやつに活用するのもOK。
② 日光に当たる
ビタミンDをつくるには日光が必要。顔や手だけなら20分、腕までなら10分でOK。
③ 体を動かす
週3回、10分以上の運動を。ウォーキングや片足立ちなど、無理のない範囲で続けましょう。


検査でわかる骨粗しょう症のリスク
骨粗しょう症のリスクは検査で、ある程度わかります。採血では骨のホルモン量、骨塩定量検査では骨密度を調べます。ご自身の骨折リスクや骨密度を知りたいなど、気になることがあれば、まずはかかりつけ医にご相談されてみてください。予防医学で健康寿命を伸ばしましょう!
製鉄記念八幡病院 整形外科 金海 光祐
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