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肥満症が保険診療で治療できるようになりました

2026年 2月20日 16:08

肥満は「自分の努力不足」だけではありません

肥満は「食べすぎ」「運動不足」といった自己管理の問題と誤解されることが多く、つらい思いを抱えている方は少なくありません。しかし実際には、体質・ホルモン・生活環境など複数の要因が関わる“病気”です。こうした思い込みにより、相談の遅れや治療の中断につながることもあります。

肥満は、特に内臓脂肪の増加により、高血圧、脂質異常症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、関節障害など多くの病気を引き起こし、将来的な心疾患・脳卒中のリスクも高めます。

肥満症が保険診療で治療できるようになりました

近年、肥満症治療薬は大きく進歩しています。
2024年に保険適用となったウゴービ®(セマグルチド)は週1回の注射により自然な食欲抑制をもたらし、海外では平均10〜15%以上の減量効果が報告されています。
さらに2025年承認されたゼップバウンド®(チルゼパチド)もまた、減量効果が期待されています。
いずれも医師のもとで安全に少しずつ量を調整しながら使用します。ただし、処方できる医療機関には厳格な要件があり、どこでも治療できるわけではありません。

肥満症外来を開設しました

当院では2025年7月に肥満症外来を開設し、2026年1月から薬物による治療を開始しました。
治療の基本は食習慣の見直しであり、薬物療法を始める前に、管理栄養士による6カ月間の栄養指導が必要です。
食事量の調整だけでなく「なぜ食べすぎてしまうのか」を考え、“続けられる工夫”を一緒に見つけることを重視しています。医師・看護師・管理栄養士がチームで、安心して治療にとり組める環境を支えています。

肥満は「意志の強さ」だけで乗り越えるものではありません

体重のことで悩んでいる方、健康診断の結果が気になる方は、一人で抱え込まず、肥満症外来にご相談ください。健康的な生活を取り戻すための一歩を、私たちとともに踏み出しましょう。

製鉄記念八幡病院 糖尿病内科はこちら

製鉄記念八幡病院 糖尿病センター長/糖尿病内科主任部長  中村宇大

 

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