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頭を打ったあとに、注意することは
2026年 3月23日 15:19
作業中の転倒、物との接触、高所作業、交通事故などで頭を打ったあと、「このくらいなら大丈夫」と無理をしていませんか。
頭部打撲後には、時間がたってから脳の中で出血や腫れが起こることがあり、注意が必要です。
頭を打った後に起こりやすい病気
① 外傷性くも膜下出血
脳の表面に少量の出血が起こる病気です。比較的軽い衝撃でも発生することがあり、受傷直後は
軽い頭痛だけでも、徐々に頭痛が強くなる、吐き気やめまいが出ることがあります。
多くは安静や点滴による治療で改善しますが、症状によっては入院が必要です。
② 急性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫
脳の周囲や頭蓋骨の内側に血がたまる病気です。強い衝撃や転倒で起こりやすく、最初は普通に
話せていても、数時間後に急に意識が悪くなることがあります。一時的に元気そうでも油断はできず、出血量が多い場合は緊急手術で血のかたまりを取り除く治療が必要になります。
③ 脳挫傷・脳内出血
脳そのものが傷つき、出血や腫れが進行する状態です。受傷後しばらくしてから症状が悪化することがあり、頭痛、意識障害、けいれん、手足の動かしにくさなどがみられます。
点滴や薬による治療が基本ですが、状態によっては手術が行われることもあります。
④ 脳しんとう
一時的に脳の働きが乱れる状態です。意識を失わなくても、頭痛、めまい、吐き気、ぼーっとする感じが数日続くことがあります。安静が最も重要で、無理な作業の継続は危険です。
次の症状がある際は、すぐに受診を
・頭痛が強くなる、長く続く
・吐き気や嘔吐を繰り返す
・眠気が強い、意識がぼんやりする
・手足が動かしにくい、言葉が出にくい
頭を打った後の注意点は
・24〜48時間は無理をせず安静に
・飲酒や危険作業は控える
・異変があれば上司や同僚に伝え、様子を見てもらう
いつもと違うと感じたら早めの受診が大切です。「無理をしない判断」も、大切な仕事の一つです。
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製鉄記念八幡病院 脳神経外科 佐藤航平


