せいてつLab ~医療を知る 健康を守る~

Feature | 特集

治療抵抗性高血圧に対する「腎デナベーション治療」について

2026年 5月22日 10:11

腎デノベーション治療について

日本には約4,300万人(日本人の約1/3)の高血圧患者さんがいて、目標血圧までコントロールできているのは、わずかに4分の1(25%)と言われています。
血圧コントロールが不十分な患者さんでは、心血管リスクが高い状態が続いていることが問題となっています。

腎デノベーションは、薬の数が増える負担、治療抵抗性高血圧(利尿薬を含む3種類以上の血圧の薬を飲んでも、血圧が下がらない)、服用の中断(副作用や飲み忘れ、飲みたくないなどで治療が継続できない)などの理由で、血圧コントロールが不十分となっている患者さんが対象です。
体への負担を抑えつつ、安全かつ長期的に有効な治療選択肢を提供する画期的な方法として期待されています(高血圧管理・治療ガイドラインJSH2025より)。

どんな治療になる?

血圧の調節には交感神経と腎臓の働きが大きく関わっています。この治療は局所麻酔下で、腎動脈にカテーテルを入れて、ラジオ波や超音波などで「交感神経」の働きを抑え、血圧を下げる治療です。腎動脈周囲に存在する交感神経機能を低下させることで血圧を下げます。

本治療が2026年3月に保険適用になったことを受け、当院でも6月から実施予定です。
治療抵抗性高血圧に対する新たな非薬物治療として期待されています。

監修:製鉄記念八幡病院 循環器・高血圧内科部長 竹本真生、同医長 酒井東吾
製鉄記念八幡病院 循環器・高血圧内科ページへ
           

「Feature | 特集」最新記事