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70~80歳代に多く発症「パーキンソン病」 

2026年 7月22日 15:09

70~80歳代に多く発症

高齢化が進み、患者数が増えている病気に「パーキンソン病」があります。
70~80歳代に多く発症し、日本での患者数は10万人あたり100~180人と推測されています。加齢とともに発症しやすくなり、いまやコモンディジーズ(common desease=一般的な病気)とさえ言われます。
主な症状は「動作が遅い、歩行が小刻み、足がすくむ」といったもので、半数の方に手足のふるえが生じます。

受診は脳神経内科を

動作が緩慢になったり、気分が落ち込んだりする症状が出るため、整形外科や心療内科を受診される方もいます。病気を疑う症状があった場合、専門としているのは脳神経内科です。専門医がいる病院を早めに受診しましょう。
診断は問診、診断のあとMIBG心筋シンチグラフィー、Dat Scan(ドパミントランスポーターシンチグラフィー)という検査を行います。血液検査やCT、MRIでは異常がみられないのがパーキンソン病です。

なぜ、起こる?パーキンソン病

この病気は、中脳にある黒質でつくられる神経伝達物質のひとつ「ドパミン」が不足しているために、脳からの情報伝達がうまくいかず、動作や運動に障害が生じるために起こります。
さらに、最近の研究で「α-シヌクレイン」というタンパク質がドパミンの生産を邪魔しているということが解明されました。 

治療は?

不足しているドパミンを補う「L-ドパ」という薬物療法が主流です。L-ドパは一般的に3年から5年はとてもよく効き、その時期を「ハネムーン期」と呼んだりします。
残念ながら病状が進行するにつれ、薬の効果が切れる状態が現れるため、その方の症状に合わせ、複数の薬を処方するなどして対処します。

適切な治療と支援が重要

①病気の研究が進み、診断がつきやすくなった
②加齢とともに発症しやすい病気である
③治療効果が高まり、患者さんの寿命が伸びている

これらの要因で、さらにパーキンソン病患者さんは増えると予想されます。
パーキンソン病の進行は比較的ゆっくりで、きちんと薬を服用すれば10年以上経っても、症状のない方と同じように生活できる方もいます。
薬やリハビリ、生活環境の整備や社会的支援(特定疾患医療費助成制度)などを利用しながら、できるだけ気持ちを明るく保ち、病気とうまく付き合うことが大切です。

監修:製鉄記念八幡病院 脳卒中・神経センター長 荒川修治
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