初期臨床研修プログラム

プログラム名

製鉄記念八幡病院 初期臨床研修プログラム

初期臨床研修医(2021年入職)

プログラムの目的と特色

目的

臨床医あるいは専門医にも必要な基本的診療知識、技能、態度、科学的な考え方を身につけ、全人的な医療を行うことのできる心豊かな医師を育成する。

特色

当院は、百余年の長い伝統で培われた地域の人々の厚い信頼を支えとして、つねに「優しい心」と「先進的かつ確かな技術」で地域医療に貢献することを目標としています。地域医療支援病院・開放型病院・救急告示病院であり、地域の中核的医療機関としての役割を果たしています。29の診療科に集中治療部(熱傷室を含む)とがん診療センター、消化器病センター、乳腺センター、循環器・高血圧センター、脳卒中・神経センター、腎センター、内視鏡センター、緩和ケア病棟などを有しており、研修にあたっては日常的な疾患から稀有な疾患に至るまで数多くの症例を経験し、プライマリ・ケアにおける対応を修得するとともに、高度医療や終末期医療についても学ぶことができます。さらに地域の中小病院または診療所における第一線の医療や在宅医療の現場にも接します。
当院は内科学会や外科学会をはじめ、主要学会の教育施設でもあり、多数の専門医・指導医を擁しているので、将来の専門医資格の取得を視野に入れた研修が可能です。学会発表などの学術活動についても積極的に支援し、生涯学習の態度や深い洞察力を身につけることができるよう指導しています。また、ICT化を推進し、医療の標準化、診療情報の共有化につとめています。
NST(栄養サポートチーム)、緩和ケアチームなどチーム医療にも病院全体で取り組み、質の向上をめざし、 とりわけ医療安全対策については、オリエンテーション時はもちろん、研修開始後も医療安全管理者とプログラム責任者の指導のもと、研修医を対象として毎月1回の事例検討会・勉強会を行い、教育を継続しています。
当院での臨床研修は、幅広い知識と技術を身につけた心豊かな臨床医・専門医、さらに臨床研究者としての土台作りに十分役立つと確信します。

研修実施責任体制

統括責任者 古賀 徳之(製鉄記念八幡病院病院長)
プログラム責任者 柳田 太平(製鉄記念八幡病院 副院長)

臨床研修教育担当部長より

臨床研修教育担当部長の柳田です。
当院では現在、初期研修医15名体制にて臨床研修を行っています。当院の特徴を知っていただくために箇条書きでご紹介します。

①ほったらかさない研修を信条とする
・救急外来でのfirst touchを研修医が行い、上級医が必ずサポートする
・入院診療でも上級医と必ず相談しながらの診療を行う

②基本的な手技を最初の2ヶ月で集中的に実技講習を行う
・消毒法、包帯法、喀痰吸引、採血、皮膚縫合などの技術研修

③豊富な院外研修
・腹部、心臓エコー技術研修や、希望者はBLS、ACLSなども習得も可能

④発表や知識を得る機会が豊富
・週2回のカンファレンス&講義(救急編、内科的疾患編)
・CPC(剖検カンファレンス)、M&Aカンファレンス

⑤内科、外科のみならず産婦人科、皮膚科、眼科、耳鼻科、形成外科、麻酔科など29の診療科、+集中治療室があり、大学病院並に専門科が多く幅広い研修が可能

⑥多数の教育指定機関の認可を保ち、とにかく教えたがりの専門医が多数在籍

⑦朝寝坊さんには病院敷地内に寮もあり

当院の救急車受け入れは月に約300台、当直は2~3回、12週の救急外来・麻酔科研修もありますので救急、外科、整形外科の研修も十分にできます。また地域支援病院でもあり、糖尿病、高血圧など生活習慣病の専門科だけでなく、心・腎・脳・血管病のセンターがあり心血管合併症に強い病院です。研修は多数の入院患者を担当し、忙しくて自宅に帰れない日々という研修体制ではありません。むしろ、上級医と一例一例をじっくり検討し十分な知識を得ていく研修スタイルです。
当院はレジナビなどの宣伝はまったく行っていませんが、毎年フルマッチしています。これは当院を卒業した研修医が当院の研修が良かったことを後輩に伝えてくれているためです。

コロナ禍の中、病院見学をお断りしている病院もありますが、患者さんに直に触れることはできないものの当院は見学受け入れを続行しています。是非見学においでいただき、当院の雰囲気を知り、研修病院として当院をお選びください。

研修施設

基幹型病院
社会医療法人 製鉄記念八幡病院
協力型病院
  • 産業医科大学病院(産婦人科)
  • 北九州市立八幡病院(小児科)
研修協力施設
  • 医療法人 住田病院(精神科)
  • 医療法人ふらて会 西野病院(地域医療)
  • 権頭クリニック(地域医療)
  • せいてつ訪問看護ステーション(地域医療)

研修の概要

オリエンテーション

研修に先立って、診療の基礎、電子カルテシステム、病棟・外来業務、医療安全管理、院内感染予防、救急医療、基本的検査・処置、院内各部門の業務、保険診療、地域医療、接遇、チーム医療、就業規則など、2年間の臨床研修の基礎となる項目についてオリエンテーションを行います。期間は約1週間の予定。

必須科目
内科、救急、麻酔科、地域医療、外科、小児科、産婦人科、精神科
選択科目
院内各診療科

1年目は内科24週、外科12週、救急医療12週(救急・集中治療部8週+麻酔科4週)、選択科4週を、2年目は地域医療、小児科、産婦人科、精神科を各4週、選択科を36週ローテート研修します。なお、内科、外科、救急医療は製鉄記念八幡病院で、地域医療は西野病院、権頭クリニック、せいてつ訪問看護ステーションで実施します。小児科は北九州市立八幡病院で、産婦人科は産業医科大学病院で、精神科は住田病院で研修を行います。
選択科目は、院内各診療科とします。

内科
1年目に24週の研修を行います。当院の内科系診療科の、肝臓内科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、脳神経内科、腎臓内科、糖尿病内科をローテート研修し、到達目標の達成につとめます。また、この間1日/週の頻度で総合内科外来にて上級医の下、外来診療を並行研修します。
外科
1年目に12週、消化器外科、呼吸器外科を中心とした研修を行い、研修目標の達成につとめます。
救急
救急・集中治療部で8週、麻酔科で4週の研修を行います。頻度の高い救急疾患について学び、それらのプライマリ・ケアを中心に救命・救急処置について研修します。重症患者の全身管理については集中治療部、挿管等の救急医療に必要な技術については麻酔科でも研修します。2年間の研修期間中は上級医のもとで当直業務(1ヶ月間に約3回)に従事し、救急医療の実際を経験します。
地域医療
2年目に4週間第一線の地域医療を学びます。(西野病院、権頭クリニック、当院訪問看護ステーションで併せて4週間研修)。
小児科
2年目に北九州市立八幡病院で4週間研修を行います。病棟、外来において上級医とともに診療に従事し、初歩的診察、基本的臨床検査の選択と解釈について研修するとともに、小児保健についても学びます。
産婦人科
産業医科大学病院で4週間周産期・産婦人科医療の現場を経験します。
精神科
住田病院において、精神科医療についての研修を2年目に4週間行います。プライマリ・ケアに必要な精神科診療能力を修得し、身体疾患で治療中の患者に発生する精神科的問題の解決方法を学びます。
選択科
研修目標の達成・充実のため、1年目および2年目に院内各診療科(内科(肝臓内科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、脳神経内科、腎臓内科、糖尿病内科)、外科、整形外科、脳神経外科、麻酔科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、形成外科、放射線科、小児科、産婦人科、病理診断科、緩和ケア外科)を選択研修します。
この期間は、目標未達成の病態や疾患について経験できるよう配慮します。また、選択研修にあたっては将来の専門性も考慮し、希望診療科とも協議したうえで決定します。希望者数や診療科の事情により、希望どおりとならないこともあります。研修期間は1診療科あたり最低4週間とし、合計40週間としますが可能な限り本人の希望を尊重し、柔軟に対応します。
その他
  1. 臨床病理カンファレンス(CPC):研修医は1ヶ月に1回開催されるCPCに出席し、レポートを作成すること。
  2. その他:院内で行われる医療安全対策研修会(年2回)、感染防止対策研修会(年2回)、医療倫理研修会には必ず出席すること。
  3. 2年間の研修中に学会発表を行うことができるよう努力すること。

ローテーションの例(各年次でのローテーション順について変更がありうる)

2022年4月~

1-4週 5-8週 9-12週 13-16週 14-20週 15-24週 25-28週 29-32週 33-36週 37-40週 41-44週 45-48週 49-52週
内科 救急 外科 選択

2023年4月~

1-4週 5-8週 9-12週 13-16週 14-20週 15-24週 25-28週 29-32週 33-36週 37-40週 41-44週 45-48週 49-52週
選択 精神 産婦 選択 小児 地域 選択

研修の評価と修了認定

研修医は病歴や手術の要約を作成するとともに、自己の研修内容を記録、評価します。指導医は研修分野毎に研修医の観察・指導を行うとともに目標達成状況を把握し、評価します。なお評価はオンライン評価システムであるEPOC2を用います。2年間の全プログラム修了時に、研修管理委員会において総括評価が行われ、研修修了証を交付します。

初期臨床研修医の主な出身大学(2005年~2020年)

九州大学・産業医科大学・福岡大学・佐賀大学・宮崎大学・熊本大学・大分大学・鹿児島大学・山口大学・鳥取大学・徳島大学・岐阜大学・帝京大学