研修医たちの日常
勉強会
1.朝勉強会
(毎週月曜日7:45~)

1年次、2年次研修医が集まり開催します。毎回、1年次研修医が持ち回りで、救急外来で経験した症例などを主に発表し、2年次研修医や4,5年目の上級医がアドバイスを行う勉強会です。
2.内科カンファレンス
(第1・3水曜日17:00~)

研修医全員が参加のもと、1年次研修医が内科で研修した症例を検討し、指導医や上級医を交えて議論を行います。実技講習を実施することもあります。
1年次 医療安全勉強会
1年次研修医を対象にした医療安全勉強会を開催しています(4月から6月までの間、計8回)。当院の医療安全管理室を中心としたスタッフが、重大なインシデントを未然に防ぐための知識、ノウハウを実践を交えながら指導しています。
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N95マスクの装着
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採血研修
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シリンジポンプ研修
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輸血療法について
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縫合研修1
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縫合研修2
各診療科での研修
消化器内科

上部消化管内視鏡検査は年間2,500件以上、大腸内視鏡検査は1,500件以上施行しており、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの治療内視鏡にも力を入れている。また、100例以上のIBD(炎症性腸疾患)症例を有しており、最先端の治療が経験できる。
循環器内科

日本高血圧学会専門医認定施設、日本循環器学会認定循環器専門医研修施設、日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設の認定を受けている。年間約480症例のカテーテル治療と60症例のペースメーカー植え込み術を施行するなど、循環器疾患の診断、治療をはじめ基本的知識や手技の習熟を目標とする。
糖尿病内科

糖尿病やさまざまな合併症に対する評価、治療に力を入れている。特に、約2週間の教育入院(定員6名)では、医師、管理栄養士、薬剤師、専任看護師、理学療法士、臨床検査技師が講義だけでなく、調理実習や運動指導に力を入れている。
腎臓内科

腎臓病の初期から、腎移植以外までのすべての治療を行っている。腎不全管理、シャント作成と修復、透析導入と維持、合併症の管理など、CKDトータルケアに携わることができる。
脳神経内科

脳梗塞や脳出血などの脳血管障害をはじめとする急性神経疾患など、24時間365日受け入れ体制で対応。とくに、超急性期脳卒中など緊急性のある疾患については、t-PA治療や血管内治療を最優先で実施している。
外科

消化器外科
消化器分野の悪性腫瘍や胆石症の手術、虫垂炎、消化器穿孔・腹膜炎といった急患手術、ヘルニアなど様々な疾患の診療を行う。年間の外科全体の手術件数は約700件で、腹腔鏡下での外科手術も多く、経験豊富な外科指導医のもと、手術は助手や術者として経験を積める。
呼吸器外科
主に肺悪性腫瘍に対する手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線療法を行っている。当院では疼痛が少なく回復が早いとされる胸腔鏡下での術式をほぼ選択している。その他、気胸、縦隔・胸膜胸壁腫瘍などに対する外科的治療が主な疾患となる。様々なアプローチによる治療ができる。
乳腺外科
乳がん罹患率は年々増加し、女性のがんの第1位となっている。当院は乳がん学会乳腺指導医・専門医を中心とした乳腺チームで手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤治療)、ホルモン療法、分子標的薬治療(抗HER2療法など)、患者の進行度に合わせたテイラーメード治療を行っている。
血管外科
動脈瘤や動脈閉塞による下肢虚血の患者に、救命や日常生活の活動性を向上させるための外科手術やカテーテル治療を行う。腹部大動脈瘤、末梢動脈瘤(動脈瘤切除再建、ステントグラフト内挿術)、下肢閉塞性動脈硬化症(バイパス術、血管内治療、切断)、下肢静脈瘤(静脈瘤抜去切除、レーザー焼灼術)などが主な疾患・治療となる。
救急部

年間の救急車受け入れ台数は4,000件、救急患者数は7,000人で、症状はウォークインの比較的軽症患者さんから重症患者さんまでさまざま。ファーストタッチは研修医が行うため、いろいろな症例を経験できる。研修医が治療方針の判断をすることはなく、必ず上級医に報告・相談して、最終判断を仰ぐため、研修医が過度なプレッシャーを感じずにトレーニングをすることができる。
麻酔科

年間約3,000件の手術件数があり、指導医のもとで手術麻酔業務を習熟する。
研修医の1日 (循環器内科ローテーション)
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7:45 朝の勉強会
週に一度、研修医全員が集まり、症例検討や診療技術について学ぶ勉強会を実施。和やかな雰囲気の中で、活発な意見交換が行われます。知識の整理や疑問の解消に役立っています。
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8:15 電子カルテチェック
週受け持ち患者さんのバイタルサインや検査結果、夜間の変化を電子カルテで確認します。担当医への報告や、これからの診療方針をイメージしながら情報を整理していきます。
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10:00 カテーテル検査
指導医のもと、心臓カテーテル検査に参加。手技を間近で学び、時にはアシスタントとして手を動かすことも。緊張感のある現場で、多くの学びを得る貴重な時間です。
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12:00 休憩
研修医や上級の先生と一緒に食事をとりながら、症例の話や日常の会話でリフレッシュ。短い時間でも、気持ちをリセットして午後に備えます。
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13:00 カテーテル検査
午後も引き続きカテーテル検査に参加。穿刺や機器操作など、少しずつ実技にもチャレンジしながら、指導医のアドバイスを受けて技術を磨きます。集中力が求められる時間帯です。
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15:00 病棟でナースへ指示出し
病棟へ戻り、担当患者さんの状況を確認。必要な検査や処置についてナースへ指示を出します。医療チームの一員として、円滑な連携を心がけています。
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16:00 医局
医局に戻り、同期と一緒にわからない点を質問し合ったり、指導医に相談したりと、互いに切磋琢磨する時間です。
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17:00 当直へ
夕方からは当直業務に入ります。救急対応や病棟管理を担当しながら、日中とは異なる緊張感のなかで、迅速な判断力と対応力を養っていきます。