Feature | 特集
歯の健康はからだの健康とリンクする。6/4は虫歯予防デーです!
2018年 6月04日 15:24
歯周病とは?
日本では40歳以上の約8割が「歯周病」にかかっていると言われています。歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」という隙間ができ、ここに生息する細菌が、歯周組織に炎症を起こします。
進行すると歯槽骨が溶けてしまう「歯周病」となってしまい、歯が抜け落ちる原因になります。
歯周病と誤嚥性肺炎の関係は?
食べ物や唾液と一緒に誤って、気管や肺に入りこんだ口腔内細菌が炎症を起こすと、誤嚥性肺炎になります。高齢になると咳をする力が弱くなるため、誤って肺に入りこんだ異物を吐き出しにくくなるため、誤嚥性肺炎も起きやすくなります。
糖尿病や心臓疾患、早産にも歯周病が関係している
大人の口の中には600から700種類の口腔内細菌が存在して、1㎎の歯垢(プラーク)にはなんと10億個の細菌が生息するといわれます。この菌がインスリンの働きを弱めて血糖値を上昇させ、糖尿病を悪化させたり、血液中に入りこみ動脈硬化や心筋梗塞の発症リスクを高めたりすることが分かっています。また、妊婦が歯周病になると、歯周病菌が血液を通って子宮に届き、早産や低体重児の原因になりやすいとされています。
自覚症状がなくても、歯の定期検診を!
歯がある以上、歯垢や歯石は付着します。定期的に除去することが歯周病予防の第一歩です。
歯科受診の理想的なペースは年に4回(季節ごと)ですが、難しい場合は半年に1度の受診を心がけるようにしましょう。
日常生活で、気をつけることは?
①歯ブラシは磨きやすいものを選びましょう。うまく磨けない場合は、電動歯ブラシや音波歯ブラシを取り入れましょう。
②うがいはとても大事です。しっかり行いましょう。
③口腔内細菌は就寝中に増えます。寝る前には必ず口の中をきれいにしてお休みください。
※当院では一般的な歯科疾患の診療は行っておりません。ご了承ください。
(歯科・口腔ケア科 藤井航先生に聞きました)