Feature | 特集
フォーカスonドクター① 荒川修治脳卒中・神経センター長
2018年 7月30日 11:28
夏に増加する脳梗塞は
発症4.5時間以内に投与する「t-PA」という血栓溶解療法が主流となっています。
発症後6~8時間以内の適応となる、血栓を回収する血管内治療も、治療開始の早さが
カギを握ります。
製鉄記念八幡病院脳卒中・神経センターは脳血管内科と脳神経外科の医師あわせて9名で、
24時間365日の受け入れを行っています。
(脳卒中・神経センタードクター集合)
荒川修治 脳卒中・神経センター長に聞く
脳卒中を予防するため、何に気をつければよいですか
動脈硬化を促進させる高血圧、糖尿病、肥満といった「生活習慣病」の管理に注意することです。禁煙も非常に重要です。
青魚に多く含まれるEPAの摂取とコレステロールの管理で、脳卒中の発症リスクが減少するという最近の研究データもあります。
積極的に魚を摂取することも良いと思います。
脳ドックでは
無症状の脳梗塞や脳出血、脳血管の狭窄や閉塞状態、未破裂動脈瘤、脳腫瘍が発見されることがあります。
脳の病気は加齢にともない、発症リスクが高まりますが、最近は若年化しています。
生活習慣病の指摘を受けている方や喫煙される方など、一度受けられることをお勧めします。
荒川センター長の「診察にかける思い」は?
脳卒中患者さんの数は増え続け、2025年には330万人にのぼると言われています。スピーディーでスムーズな対応ができるように、センターの医師が一丸となって取り組んでいます。
私自身は脳卒中の専門医ですが、パーキンソン病や認知症など神経内科疾患も診察しています。
脳卒中治療は時間との闘いですが、どんなときでも患者さんやご家族の立場に立てる医師を
こころざしています。