クスリのはなし
調剤薬局で「ジェネリックに変更してもいいですか?」と聞かれたことはありませんか?
2017年 2月07日 14:50

ジェネリック医薬品(後発医薬品)ってなに?
医薬品には商品の名前とは別に有効成分名があります。有効成分名は世界共通の名称であり、一般名(ジェネリック:generic)といいます。欧米で後発医薬品を一般名で処方することが多いことから、ジェネリックとよばれるようになりました。
ジェネリック医薬品と先発医薬品(新薬)とはどう違うの?
ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許が切れたあとに厚生労働省の承認を得て製造・販売されるお薬です。医薬品は薬事法によりさまざまな規制があり、ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ規制のもとで有効成分、分量、用法・用量、効能・効果が同等と認められています。薬の開発には長い年月と莫大な費用が費やされるのに対し、ジェネリック医薬品はすでに有効性や安全性が確かめられた成分を使用して製品化されます。そのため開発や研究にかかるコストが少なく薬価が安くなっています。また、ジェネリック医薬品は飲みやすいように様々な工夫が施されているものもあります。
同じところ
◆ 有効成分の種類・量
◆ 用法・用量
◆ 効能・効果 ※一部異なる場合があります。
異なるところ
◆ 薬の形状・形・色・添加物等
ジェネリック医薬品の工夫にはこのような例があります。
● 大きくて飲みづらい錠剤を小さくする
● 水なしでも飲めるようにする
● お薬をコーティングすることで苦みを少なくする
● においを抑える
● 薬を判別しやすいように文字や記号を印字する
副作用について
ジェネリック医薬品も先発医薬品と同じように副作用があります。
お薬を服用し、何か異常を感じた時は、かかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。
さまざまな薬が製造・販売され、自分でお薬を選択できる時代になりました。ジェネリック医薬品に変更したい際や、お薬について疑問がある際は医師や薬剤師に相談してみましょう。
【製鉄記念八幡病院 薬剤部】