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骨のある話 ~骨粗しょう症にならないためには~

2017年 7月18日 13:40

骨はつねに生まれ変わっている?!

骨は古くなると、破骨細胞が骨の表面に集まり骨を溶かし、溶けた骨のくぼみに骨芽細胞が集まり、新しい骨を形成します。一生の間に、骨はこのサイクルを永遠に繰り返し、1年間で約1割の
骨が生まれ変わっています。

「骨太(ほねぶと)」の人ってどんな人?

皆さんは骨太と聞いて、骨そのものが太いことを想像していませんか?
整形外科的にいう骨太とは、骨の質(コラーゲンの質)が良いこと、骨の密度(カルシウム量)が高いことをさします。
骨の構造はよく鉄筋コンクリートの建物に例えられますが、骨質は鉄筋、骨密度はコンクリートに当たります。

なぜ女性に多い? 骨粗しょう症症

女性ホルモンは骨を溶かす作用を抑える働きがあります。閉経後の女性が、骨粗しょう症になりやすいのはこの理由からです。男性や閉経前の女性でも、糖尿病や腎臓病などの病気や飲まれている薬などで、骨粗しょう症が進む場合があります。
ちょっとした転倒で骨折をおこして介護が必要になったり、寝たきりになったりする大きな原因の一つです。できるだけ骨は強くしておきたいですね。

強い骨をつくるには

一番大事なことは、20歳までにたくさんカルシウムを摂取して、体に蓄えておくことです。今からでも遅くはありませんよ。

①1日800mg以上のカルシウム摂取を目標に食事を摂りましょう。なかなか通常の食事でこれだけの量を摂るのが難しいと感じる方は、市販のカルシウム入りお菓子などをおやつに取り入れると
良いです。

②1日10分以上、日光に当たるようにしましょう。顔や手だけ出しているときは20分が目安です。

③1日10分以上の運動(何でも良いです)を週に3回行いましょう。ウォーキングやイスからの
立ち上がり訓練、片足立ちなどのバランス訓練などいかがでしょう。

 
製鉄記念八幡病院 整形外科担当部長 末永 賢也医師に聞きました 

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