学術活動

研修医セッション 優秀演題賞を受賞して

このたび、「トリプルネガティブ乳癌に対する術前化学療法としてペムブロリズマブ投与中に発症したバセドウ病の1例」に関する学会発表で優秀賞を受賞でき、大変光栄に思います。本症例は、免疫チェックポイント阻害薬による稀なバセドウ病発症例であり、診断や治療方針の決定に難渋しました。そこで、文献的考察を交えながら本症例の意義を報告しました。

発表準備を通じて、甲状腺免疫関連副作用(irAE)のメカニズムや管理の重要性を改めて学ぶ機会となり、当日は緊張しながらも、自分の言葉でしっかり伝えられたことが自信につながりました。

今回の受賞は、指導医の先生方をはじめ、多くの方々のご指導・ご支援の賜物です。初期研修の集大成として得られた貴重な経験を糧に、今後も知識と技術を磨き、より良い診療を提供できるよう精進してまいります。

太田 有紗