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インフルエンザの季節になりました

2018年 11月14日 09:15

インフルエンザとは  

インフルエンザとはインフルエンザウイルスに感染して起こる感染症です。A型、B型が例年12月~3月に流行し、患者数は推定1,000万人とされています。インフルエンザの特徴は“爆発的な感染力”です。せきやくしゃみで放出されたウイルスを吸い込むことで、1~3日の潜伏期を経て、急な高熱、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感で発症します。65歳以上の高齢者や心臓、腎臓、糖尿病などの持病がある方は、重症化する危険性が高く注意が必要です。
 

インフルエンザの予防

インフルエンザワクチンはインフルエンザの発症を完全に防御できませんが、重症化や合併症の発症を予防できます。高齢者がワクチンを接種すると、インフルエンザによる死亡を5分の1に、入院を2分の1にまで減少します。ワクチンの予防効果は接種後2週間目から5ヶ月間とされています。

インフルエンザ対策

かからないようにする予防対策は、①人混みを避ける②マスクを着用する③こまめに手洗いとうがいを心がける。万一、かかった場合は周囲の人にうつさない対策として①外出を避ける②マスクを着用する③咳やくしゃみをする時にティッシュや腕で口や鼻をおおうなどが大切です。

患者さんを見守るポイント

ぼんやりして視線があわないなどの意識障害がみられたり、息苦しそう、半日以上も排尿がないなどの場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。高熱が出ている時は、治療薬内服の有無にかかわらず、10%の小児や未成年者が興奮状態になり部屋から飛び出すなどの異常行動が報告されています。転落などの事故を防ぐ対策をとる必要があります。

インフルエンザの診断から登校や出勤の再開

学校や幼稚園、保育園の出席停止期間は「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日目を経過するまで」となっています。成人は出勤再開に、決まりはありませんが、基本的に発熱が無くなって2日目までが外出自粛の目安です。
<製鉄記念八幡病院小児科部長 魚住友彦先生に聞きました>

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