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緩和ケアとは?~緩和ケアはがんの早期から受けられます~

2020年 1月24日 13:31

緩和ケアはがんの早期から受けられます

日本人の生涯で、2人に1人はがんになる時代です。一方で、がん治療の発展にともない、がんと診断された人の「5年相対生存率」(がんと診断された人のうち、5年後に生存している人の割合が、同じ年齢や性別の集団で5年後に生存している人のどのくらいに当たるか)は6割を超え、がんとともに生きる人が年々、増えています。
以前は、緩和ケア病棟というと「人生の最期を迎える場所」というイメージが患者さんやご家族、医療者側にもありました。しかし最近では、がんの進行度に関係なく、病気を診断された時から緩和ケアを受けることができます。できるだけがんの痛みや辛さを取り、最期までその人らしい生活を支援するのが緩和ケア病棟の役割です。

専門チームが療養をサポート

痛みは身体的、精神的、社会的、スピリチュアルなものといろいろあります。
当院の緩和ケア病棟では担当医師4名、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカーなどが専門性を生かしたケアを提供しています。
ハード面ではキッチン、談話室、ご家族の控え室などを備え、できるだけご自宅と同じような空間でゆったり過ごしていただく工夫や季節ごとのイベント、患者さんのリクエストにこたえるお楽しみ食の提供など、少しでも充実した時間を送っていただけるように努めています。

広がる緩和ケア病棟の利用方法

症状の緩和目的で入院される方もおり、つらい症状が和らいで自宅に戻る方も増えています。
ご家族の看護疲れを癒やすために患者さんの短期入院を受け入れるなど、大切な人と穏やかな療養生活を過ごすために緩和ケア病棟の利用の仕方は広がっています。
 

緩和ケア病棟に関するお問い合わせは
製鉄記念八幡病院 ℡ 093-671-9755(平日9:00~17:00)

 

 

 

 

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