広報Report
毎日、朝食摂っていますか?
2023年 11月16日 16:19
朝食習慣と肥満の関係
皆さんに質問です。
朝食を摂ると太るでしょうか?痩せるでしょうか? もちろん様々な意見があるとは思いますが、朝食習慣なしの方が朝食習慣ありの方に比べて、4年以内に肥満になるリスクが1.21倍高かったという研究データが出ています。
朝食を摂らない方は、特に若年男性で多く見られます。女性でもダイエット目的に積極的に摂らないようにしている方もいますね。しかし、朝を抜くと、昼にドカ食いをしてしまい、血糖値の急上昇、体重増加に繋がってしまうのです。お相撲さんは1日2食です…。
朝食を摂るメリット
朝食を食べない理由の一つに、十分な時間がないことが挙げられます。
就寝時間が遅いと体内リズムが乱れ、朝に食欲が湧かなくなったり、起床時間が遅く食べる時間がないなどの原因となってしまいます。夜にスマホをだらだらと見て遅くならないようにしましょう。
朝食を摂ることのメリットとして、子供では十分な栄養素を供給する役割、成人ではメタボを抑える効果、老年期では筋肉量低下を抑制する作用があります。
タンパク質のはなし
また、基礎代謝を上げるため筋肉をつけることが重要であり、そのためにはタンパク質が必要です。実は、タンパク質は摂取量だけでなく、摂取するタイミングも重要です。
1日同じ摂取量であれば、夕より朝に重点的に摂取したほうが、骨格筋・握力が高くなったという研究もあるのです。朝にタンパク質を摂ると、腹持ちもいいし一石二鳥ですね。
おすすめ朝食メニュー
では、朝食のメニューはなんでもいいかというと、そうではありません。時間がないからといって5分ほどで掻き込んでしまうとそれこそ血糖急上昇に繋がります。特に手軽にパパっと食べられるものの代表として、コーンフレークやグラノーラ、スムージーなどがありますが、糖分はかなり高いのでご注意ください。楽ではありますが…。実際私も摂取してみましたが、結構血糖値は上昇しており驚愕しました。
おすすめは、白米、味噌汁やスープ(インスタントでもちろん可)、納豆や卵、ヨーグルト(オイコスは高タンパク、低糖質でとても良いです)などです。パンもいいですが、糖質・脂質の多い菓子パンや総菜パンはなるべく選ばないようにしましょう。最近流行りのオートミールは血糖の上昇が抑えられ、腹持ちも良く、素晴らしい食品ですので、色々とアレンジしたレシピを考案してみてはいかがでしょうか。
(製鉄記念八幡病院 糖尿病内科 原規子先生)