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病院窓口で支払う医療費のギモン

2021年 12月17日 16:40

(写真はイメージです)

Q. 支払う医療費はどうやって決まるの?

健康保険を使って受ける医療の価格のことを「診療報酬」といい、全国一律の公定価格となっています。
基本的に診療報酬は「基本診療料+特掲(とっけい)診療料」で成り立ち、一つひとつ細かく点数が決められています。これを合計して、1点あたり10円を掛けたものが医療費で、患者さんは年齢や収入に応じた自己負担割合(1~3割)を窓口で支払うことになっています。

基本診療料、特掲診療料について

基本診療料とはいわゆる基本料金のことです。
通院の場合は初診料または再診料がかかり、入院した場合には入院基本料がかかります。
特掲診療料とは検査、注射、処置、投薬、手術、画像診断、リハビリなど、病状に合わせた医療
行為の料金のことです。

初・再診料には問診、聴診器などを使った簡単な検査が含まれ、初診料と再診料では、初診料の方が高くなっています。2回目以降、定期的に受診される場合には再診となりますが、慢性の病気を除いて、受診の間隔(一般には1ヶ月以上)が空くと、初診になりますので注意が必要です。

入院基本料には療養に必要なベッド、その他寝具などを利用する料金が含まれています。
ベッド、医師、看護師の数などにより、病院ごとで料金は異なります。

以上の基本診療料と特掲診療料の積み上げで、医療費は計算されます。
(製鉄記念八幡病院 医事課)

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