せいてつLab ~医療を知る 健康を守る~

広報Report

お口の曲がり角を感じたら(オーラルフレイル)

2022年 8月17日 11:46

オーラルフレイルや口腔機能低下症を知っていますか?

2018年に口腔機能の低下を認める「口腔機能低下症」という病名が新しくできました。この「口腔機能低下症」は進行すると、口腔機能障害をきたし、いずれはうまく噛んだり、飲んだり食べたりができなくなることから、運動・栄養障害、要介護状態へ進むと言われています。

オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルとは、口腔機能低下症の前の段階とされています。口腔機能のちょっとした低下や食物の偏りなどがみられ、身体の衰え(フレイル)の兆候とされています。表で、オーラルフレイルの危険性をチェックしてみましょう。オーラルフレイルは、適切な評価と対応により回復が可能と考えられています。

口腔機能低下症とは?

今までの口腔の病気であるむし歯や歯周病、歯の喪失とは違って、いくつかの口腔機能の低下が重なることにより現れる状態のことを指します。
早くから口腔機能低下症に気づき対応することによって、さらなる口腔機能低下症の重症化を予防し、口腔機能の維持や回復ができるようになります。

オーラルフレイルや口腔機能低下症を予防するためには

手足などが少し弱くなったら、体操や運動を行うように、口腔にも体操があります。図にその一例を示します。一日一回で良いので、口腔の体操をやってみてください。また、口腔の機能低下が気になるようでしたら、お近くの歯科医院まで気軽にお問い合わせください。

監修:歯科・口腔ケア科 藤井 航先生
(製鉄記念八幡病院では一般的な歯科疾患の診療は行っておりません。ご了承ください)
 

「広報Report」最新記事