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働き盛りとドライアイ

2021年 6月11日 17:05

ドライアイとは?

現代社会ではパソコン・スマートフォンと仕事・プライベート共に使用する機会が多く、働き盛りの世代の方は特に目の乾き・疲労を訴えることが多くなってきています。
皆さん、ドライアイという言葉を一度は耳にしたことがあると思います。

パソコンの使用、コンタクトレンズの装用、エアコンによる乾燥等で、目の表面の涙が蒸発しやすくなり、涙の出る量が減る病気です。原因として体の病気と関連するものもあります。

ドライアイの症状としては

目の乾燥感・視力低下・眼のごろごろとした異物感・不快感、疲労など様々な症状を生じます。
また涙には「抗菌作用」が備わっているため、涙の量の減少に伴い、病原菌への抵抗力も低下してしまいます。
ドライアイの症状が強い場合は目の表面に傷が多くなり、強い痛み・まぶしさ等が生じます。
対策として乾き目の目薬を薬局で買う方も多いですね。しかし、症状によって治療も変わってきます。

ドライアイの治療は?

ヒアルロン酸による角膜の保護・保湿、人工涙液(眼への水分補給)の目薬、涙点プラグ(涙の出口を塞ぎ、涙を目に貯める)、目の保湿をしてくれる眼鏡の装用等、治療は幅広く存在します。


目薬の中には防腐剤という目薬を腐りにくくする薬品が入っていますが、ドライアイが強い方は防腐剤による眼への刺激、防腐剤が薄まらずに眼に残るため目の炎症を引き起こす可能性があります。その様な方には防腐剤のない目薬もあります。

ドライアイにも様々な種類があり適切な治療が必要です。
最近、目が乾く・疲れたなと思う方、特にパソコン業務が多い方、コンタクトレンズを使う方は
一度、眼科を受診されてみて下さい。

文責:製鉄記念八幡病院 眼科医長 芳賀 聡

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