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コロナ後遺症って?

2023年 6月21日 11:28

コロナ後遺症とは

日本で2020年の年明けに発生した新型コロナウイルス感染症。その後、何波もも感染の波が起こり、皆さん、大変な思いでこの数年を過ごされたと思います。
5月に感染症法上の5類となりましたが、コロナ後遺症の症状を訴える外来患者さんは多くいらっしゃいます。コロナ後遺症とは、新型コロナに罹患された方の一部が経験する症状や健康上の問題のことを指します。

主な症状は

せきや呼吸困難、息切れ、頭痛、発熱や寒気、体のだるさ、味覚異常などがあげられますが、患者さんによって訴えはさまざまです。コロナ感染の既往がある方でこれらの症状がある場合、重要なことは早めに医療機関を受診し、専門医に相談することです。

コロナ後遺症の検査・治療

現時点ではコロナ後遺症の検査や治療に対する絶対的な方法は確立されていません。
コロナ後遺症の可能性が考えられる方が外来に来られた場合、なぜ息が苦しいのか、なぜ咳が出るのかなど、原因を探るためにレントゲンやCTを撮ったりします。また、肺機能検査を行ったりもします。

治療はせきや痰をおさえる薬の処方が考えられます。
レントゲンやCTで気道に炎症が残っている場合はステロイド薬を短期的に処方することも考えられます。持病にぜん息がある方は吸入ステロイドを使用すると、症状が軽減することがあります。

専門医よりメッセージ

5類に下がったとはいえ、まだまだ「コロナとの闘い」は終わっていません。一般的にウイルスが弱毒化すると、その分、人に広がりやすくなるとされます。これからもウイルス感染に対して、お一人おひとりが十分に留意されて過ごすことが重要です。手洗いやうがいなどは今後も引き続き励行されることをお勧めします。

(製鉄記念八幡病院 呼吸器内科部長 鈴木邦裕医師に聞きました)

製鉄記念八幡病院 呼吸器内科
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