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「坐骨神経痛」になりました!?

2022年 10月13日 11:47

坐骨神経痛は病気ではありません

「坐骨神経痛になった!」って、よく耳にしますね。お尻から足の後ろ側にかけての痛みやしびれ、足を動かしにくいなどの症状があるときに「坐骨神経痛」と言われることが多いようです。
でも、坐骨神経痛は病気ではありません。
坐骨神経は腰からお尻、足の後ろ側を足の先まで走っています。障害が起きると、その通り道全体、または一部にズキズキするような、刺すような痛みが出たり、しびれや張りを感じたり、足が冷えるように感じたり、逆に熱く感じることもあります。

坐骨神経痛を起こす病気

坐骨神経痛を起こす病気は、椎間板ヘルニアや腰椎すべり症、腰部脊柱管狭窄症が多く、梨状筋(りじょうきん)症候群(しょうこうぐん、仙腸関節炎、長時間の坐位、おなかの中や足にできる癌などの腫瘍が原因になることもあります。
坐骨神経痛になると皆さんはまず、ストレッチをしたり、マッサージをしたり、湿布を貼ったり、痛み止めを飲んだりすると思います。病院に行くとレントゲンやMRIを撮ったりすることで、病気の原因を突き止めようとしますが、画像検査でわかる人は少ないと感じています。
それは痛みを出す原因の多くが、検査では見つけられなかったり、運動不足(筋力の低下≒筋肉の痩せ)のせいだったりするからです。

生活習慣を見直すことも必要です!

「転びやすい、階段が上れない、つま先が上がらない、つま先立ちができない、尿漏れがひどくなった、股間や肛門が焼ける」といった症状がある方は、すぐ病院に行かれた方がいいと思います。そうでない場合は、運動不足ではないか、生活を見直してみましょう。
20歳を過ぎると、特にトレーニングをしなければ筋肉量は落ちていきます。それを自覚するのは40歳を過ぎた頃です。60歳にもなると階段を避けて、自然とエレベーター、エスカレーターを探すようになっていませんか?
坐骨神経は、お尻の筋肉の間を通ります。その筋肉が痩せてしまうと、座っているだけで圧迫を受けて神経は障害を受けます。痩せた筋肉では体をしっかり支えられず、腰や膝・股関節に無理が来ます。これも坐骨神経痛の原因になります。

お尻周りの筋肉を鍛えよう!

お尻周りの筋肉を鍛えることで、坐骨神経を守るクッションとなって、体がしっかりと支えられる結果、腰や膝・股関節が楽になり、痛みが改善することが期待できます。
お尻の筋肉はつま先立ちをしたり、肛門を締めるようにお尻に力を入れると強くなります。
ほかにも色々ありますが、毎日少しずつ続けることが大切です。1分でも5回でも続ければ、効果が出ますので、今日から試してみてください!

(整形外科部長 末永賢也先生に聞きました)
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