緩和ケア内科・緩和ケア外科

特色

日本ホスピス緩和ケア協会会員ならびに、日本緩和医療学会認定研修施設です。
緩和ケアでは、痛みなどの苦痛をできるだけ緩和することでご本人の尊厳を保ちながら生きるお手伝いをしていくことを目標としております。
現在常勤医4名(外科医師3名、腫瘍内科医1名)、緩和ケア認定看護師、緩和ケア病棟看護師、薬剤師、リハビリスタッフ、管理栄養士、臨床心理士(公認心理士)、退院調整看護師でのチーム医療を基本としています。
緩和ケア外来では入院相談を行っております。
定期外来通院は行っておりませんが、かかりつけ医と連携して、適切なタイミングで緩和ケア病棟での入院対応を行っております。

緩和ケア病棟

緩和ケア病棟は、痛みや悪心・嘔吐、倦怠感など、がん関連症状に苦しむ患者さんに対して療養の場を提供し、症状の緩和を行います。がん患者さんは、がんと診断された時からいろいろな治療を受けてこられますが、同時に多くの患者さんは心身ともにさまざまながん関連症状に悩まされます。こうした患者さんに対して、それぞれの症状に対する適切な薬剤による補助や、献身的な看護、快適な療養環境を提供することで、とても症状が緩和されその人本来の穏やかな過ごし方ができるようになります。また、お世話されているご家族にとっても、それはとても大切なことと感じられます。
当院緩和ケア病棟では、緩和ケア担当医師を中心として、看護師、薬剤師、管理栄養士、作業療法士、臨床心理士、メディカルソーシャルワーカーなど多職種の職員がチームを組んでそれぞれの立場から、患者さんの希望に沿って、快適に過ごしていただけるように考え、治療や看護にあたっています。病室は全室個室で、患者さんやご家族に気兼ねなく過ごしていただけるように広めの病室を用意しています。また病状が進行しても入浴が可能な特殊介護浴槽も備えています。ほかにも談話室や台所、宿泊が可能な家族控え室など、ご家族とゆっくり過ごせるような配慮をしています。
当院緩和ケア病棟の最大の特徴は、家族面会を制限しないことであり、患者さんとご家族にとって終末期という大事な時間を苦痛なく過ごしていただくことを目指しております。

もう一方でわれわれが目指しているのが、在宅復帰が可能な緩和ケア病棟です。早期から介入することにより症状が緩和され、自宅に退院される患者さんが、少しずつですが増えています。2023年には入院患者さんの約13%の方に在宅療養への移行または一時退院をしていただくことができました。在宅復帰支援には、病診連携、病病連携が不可欠であり、今後もさらに近隣の医療関係者の皆さまとの連携を深めていきたいと考えています。

施設紹介

*金額は税別

  • 特別有料個室(10,000円)

    畳スペースも備えた広さも十分にある個室です。
    シャワー室もあります。

  • 有料個室(6,000円)

    部屋も広く、窓から皿倉山が望めます。ソファーベッドがありますので、ご家族の付き添いが可能です。

  • 無料個室

    ご家族が付き添いする場合は、簡易ベッドの借用が必要です。

  • 介護浴室

    寝たまま入浴することができます。
    看護師が介助いたします。

  • 家族控え室

    面会者が多い場合などにご使用ください。プライバシーに配慮した空間です。

  • 談話室

    語らいやティータイムにお使いいただけます。
    レクリエーション行事も行っています。

緩和ケア外来

毎週金曜日に行っております。
がん関連の症状で悩んでおられる方や、病状から自宅療養が困難になりつつある方の入院相談を基本としております。定期外来通院は行っておりませんが、かかりつけ医と連携して、適切なタイミングで緩和ケア病棟での入院対応を行っております。
必ずしも差し迫って入院が必要な患者さんだけでなく、将来緩和ケア病棟への入院を希望される患者さんも受診されております。

緩和ケアチーム

緩和ケアチームは、緩和ケア担当医師・専任看護師・専任薬剤師・臨床心理士・作業療法士・管理栄養士・メディカルソーシャルワーカーで構成されております。
入院中の患者さんについて、主治医から症状緩和に対する介入依頼があれば、チーム回診を行って治療介入しております。症状の程度によっては緩和ケア病棟に転科転棟していただき、症状緩和後に治療主科に再転科していただきます。当院入院中のがん患者さんの症状緩和にチーム一丸となって努めたいと思います。

実績(2023年1月〜12月)

緩和外来への他院からの紹介 53名
入院 114名
退院 115名
緊急入院 11名
在宅復帰率 13%

診療担当表

 
午前       瀧井
(10:00〜)