心療内科

特色

心療内科では「心身症」の診断と治療を行っています。「心身症」とは、「『ストレス』で症状がひどくなる、体の病気」のことです。
例えば当科では、「緊張すると下痢がひどくなる」「イライラすると頭痛がひどくなる」などの病状をお持ちの患者さんに対して、整腸剤や頭痛薬などによる体の治療だけでなく、「『緊張』や『イライラ』についても、対策を講じませんか?」という提案も行うのです。具体的には、カウンセリング(*1)やリラクセーションの指導(*2)などを行います。身体面の治療は、必要に応じて、各専門科と連携しながら対応しております。

また、当科は「精神科のない総合病院の心療内科」という役割をふまえ、一部の精神疾患(下記)の治療も行っております。

さらには、「検査で異常はないと言われたのに、症状が続くため悩んでいる」「病気の治療に伴う生活の変化に戸惑っている」「病気の診断をうけ、なかなか前向きになれない」といった状況の方々も、多数受診しておられます。

このように、当科では、心身症の治療だけでなく、治療生活上のストレスに関連した症状・状況について、幅広く対応しております。

いずれの場合も、患者さんの心理社会的背景を踏まえた治療を心がけており、特にカウンセリングには力を入れています。ただ話してスッキリするにとどまらず、対話を重ねるうちに、解決への道筋が具体的に見えてくるようなカウンセリングを心がけています。

*1 カウンセリングとは、会話を通じて心理学的な援助を行うことで、いわば「専門的な悩み相談」のようなものです。
当科のカウンセリングについては、パンフレットをご参照ください。

*2 当科では、自律訓練法、筋弛緩法の指導を行っております。

診療担当表

 
外来 午前     横山(初診) 横山(再来) 横山(再来)
午後   横山(再来) 横山(初診)    

受診について

初診日は毎週水曜日です。地域の主治医の先生の紹介状をあらかじめ拝見し、当科で適切な対応が可能か検討し、予約を取らせていただいております。受診をご希望の方は事前に地域の主治医の先生にご相談ください。
重症の精神疾患など、当科で適切な対応ができないことが明らかな場合、その旨をお知らせし、直接、適切な医療機関に受診頂くようお勧めしております。当科受診後に、当科での対応が困難であると判断した場合、当科から適切な医療機関に紹介させていただきます。

初診について

病歴聴取、診察、心理テストなどを行い、正確な診断を心がけています。所要時間は1~2時間程度です。

扱う疾患

心身症、および類縁疾患
片頭痛、緊張型頭痛、痙性斜頸、書痙、咽喉頭異常感症、チック、吃音、円形脱毛症、抜毛症、機能性胃腸症、過敏性腸症候群、心因性嘔吐、胆道ジスキネジア、過換気症候群、単純性肥満症、糖尿病、本態性高血圧症、本態性低血圧症、起立性調節障害、心臓神経症、自律神経失調症、インポテンス、神経性頻尿、身体表現性障害、疼痛性障害、線維筋痛症、心気症、更年期障害、不眠症など
精神疾患
うつ病、全般性不安障害、パニック障害、社交不安障害、適応障害、気分変調症など

扱っていない疾患

  • てんかん
  • 認知症
  • 統合失調症
  • 妄想性障害
  • 非定型精神病
  • 双極性障害
  • 躁病
  • 強迫性障害
  • 解離性障害
  • PTSD
  • アルコール依存症
  • ギャンブル依存症
  • 薬物中毒
  • 薬物依存症
  • 精神遅滞
  • 発達障害
  • パーソナリティ障害
  • 医療保護また措置入院の既往のある方
  • 自殺企図の既往をお持ちの方
  • 自傷他害の恐れのある方

その他、より詳しい専門医による治療が必要と判断される場合など、他院での治療が望ましいと考えられる場合、その旨をご説明し、紹介させていただきます。