乳腺外科

特色

日本では乳がんが年々増加し、女性のがんの第1位になっています。毎年、約6万人の人が乳がんにかかっています。特に40歳代から乳がんにかかる危険性が高くなります。一方で70歳を過ぎても危険性はそれほど減りません。
乳がん治療には手術、放射線治療といった局所治療と、化学療法(抗がん剤治療)、ホルモン療法、分子標的薬治療(抗HER2療法など)による全身療法が含まれます。それぞれの患者さんの進行度に合わせて、幅広い治療の選択肢から適切な治療を選択するいわゆるテイラーメード治療を行うことが必要となります。手術療法では腫瘍が比較的小さい場合には乳房温存手術を行う場合もあり、術前検査で明らかな腋窩リンパ節転移がない場合にはセンチネルリンパ節生検を行うなど、より低侵襲でかつ根治性を求めた手術も行われます。
製鉄記念八幡病院では乳がん専門医(指導医)を中心に、乳腺診療を専門とする医師と病理医のほか、乳がん認定看護師を含む看護師、薬剤師、放射線技師、検査技師、理学療法士、作業療法士、臨床心理士など多くのメンバーで構成される乳腺チームがあります。それらすべてのメンバーの力を結集して患者さんの治療を行います。日々チーム力の向上に取り組み、患者さんとそのご家族へ満足いただける優しい診療を心がけていきます。

診療担当表

 
外来 石川 髙浪   石川
髙浪 髙浪
東島 谷口 谷口 東島
花木      

扱う疾患

  • 乳腺悪性腫瘍(乳がんなど)
  • 乳腺良性腫瘍(線維腺腫、乳頭腫など)
  • 乳腺良性疾患(乳腺炎、女性化乳房など)

検査

  • 乳房撮影(マンモグラフィ)
  • 乳房超音波検査(エコー検査)
  • 乳房MRI検査、CT検査
  • 骨シンチグラフィー検査
  • 穿刺吸引細胞診や針生検などの病理検査

手術実績

    2022 2023 2024
 乳がん手術  乳房切除術 74 70 56
 乳房部分切除術 39 42 50
 その他 22 15 27
合計 135 127 133

当院は北九州市乳がん検診(マンモグラフィ)実施医療機関です

対象者
北九州市内にお住まいの40歳以上の女性
検査内容
マンモグラフィ(乳房エックス線検査)
受診回数
2年度に1回
検診料
1,000円
所要時間
約1時間

ただし、次の方は検診料が免除されます。

  • 70歳以上の方
  • 市民税非課税世帯で健康診査受診券を持参の方
  • 生活保護世帯で健康診査受診券を持参の方
  • 後期高齢者医療被保険者証を持っている65歳~69歳の方
  • 有効期限内の無料クーポン券を持参の方

お申し込み・お問い合わせ(完全予約制)

医療課
TEL093-672-3186
(平日 9:00~16:00 ※休診日をのぞく)

検査結果について

後日、郵送にてお知らせいたします。
(場合により、結果郵送まで1か月近くかかることがあります。)

乳腺ドック(自由診療)のご案内

当院は乳がん検診の精密検査(二次検査)に対応しています

乳がん検診で「要精密検査」という判定が出たとしても、必ずしも乳がんを指摘するものではありません。治療が必要なのか、経過観察でよいのかなど、詳しく検査するのが精密検査です。早期発見・早期治療が重要ですので、できるだけすみやかに受診しましょう。
当院は専門資格をもつ女性技師(検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師・JABTS認定技師)が対応しています。日本乳癌学会乳腺専門医(指導医)を中心に、メンバーの力を結集してトリプルチェックを実施し、患者さんをお待たせしない診療をモットーにしています。

  • 検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師
  • JABTS認定技師(乳腺エコー)

お申し込み・お問い合わせ(完全予約制)

予約センター  TEL 093-671-5489
(平日 8:00~16:00 ※休診日をのぞく)

『要精密検査』と判定された方へ